ステロイドの副作用

  • ステロイドとは
  • ステロイドの副作用とは
  • 糖尿病のリスク
  • ステロイドの使用量と期間
  • こんな症状が出た時は要注意

プレドニンについて質問がありました。それは「どのくらい飲んだら糖尿病になりますか?」というものでした。その回答をまとめていきます。

1.プレドニンというステロイドとは

合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)で、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用のほか、広範囲にわたる代謝作用を示します。

通常、成人は1112錠(主成分として560mg)を14回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。

川崎病の急性期に使用する場合は、通常、体重1kgあたり12mg3回に分けて服用します。1日最大量は60mg12錠)までです。

1-1 そもそもステロイドとは

ステロイド薬は、抗炎症作用、免疫抑制作用をもつため、炎症性疾患、免疫系疾患、アレルギー性疾患、たとえば、膠原病、ネフローゼ、関節リウマチ、重い喘息、ひどいアレルギー症状など、多くの疾患に使われる薬です。

2.プレドニンというステロイドの副作用とは

副作用として、満月様顔貌、発疹など。

薬のなかでも,使い方が最もむずかしいものの一つで,細菌による感染症を誘発したり,胃・十二指腸潰瘍,糖尿病,副腎機能の低下,精神障害などをおこすことがある。

2-1.ステロイドでなぜ副作用が起こるのか?

ステロイド薬は、抗炎症作用、免疫抑制作用をもつため、炎症性疾患、免疫系疾患、アレルギー性疾患、たとえば、膠原病、ネフローゼ、関節リウマチ、重い喘息、ひどいアレルギー症状など、多くの疾患に使われる薬です。
このステロイド薬の主な成分はグルココルチコイド(糖質コルチコイド)です。グルココルチコイドはインスリン拮抗ホルモンでもあり、肝臓での糖新生(蛋白質を糖に変換すること)を促したり、インスリンに対する感受性を低下させて末梢組織での糖利用を妨げる働きをもっています。すなわち、ステロイド薬は血糖値を上昇させる作用をもつので、高血糖をきたし糖尿病を悪化させるおそれがあります。
そのため、糖尿病の患者さんがステロイド薬を使用するときには、血糖値の上昇の可能性が高くなるので高血糖の是正に努めなければなりません。

https://www.dm-town.com/life/how05.html?link_id=sd15より引用

3.糖尿病のリスク

ステロイドを服用した患者さん全体のうち、約8%が糖尿病を発症する

1日あたりの投与量が多く、長期になるほど、発症の可能性は高くなります。

http://blood-sugar-level.net/steroid-diabetes.html より引用

4.ステロイドの使用量と期間

投与開始から23カ月以内に血糖値の上昇が現れることが多いとも言われますが、12週間で10数回程度の点滴でも発症することがありますし、病院で大量投与される場合には、投与後48時間以内に高血糖になることもあるようです。

東北大学での症例調査によると、130mg以上、3ヶ月以上の投与ですと、かなりの高確率で発症

http://www.dm-net.co.jp/gotoh/22/より引用

5.こんな症状が出た時は要注意

食欲が増す

早朝空腹

喉の渇き

だるさ

尿が増える

尿糖

このような症状がみられて時は注意が必要です。血糖を計測して場合によってはコントロールする必要があります。

6.一般的な糖尿病との違いは?

一般の糖尿病との違いは、網膜症などの血管合併症が起こりにくいというものがあります。

そして、何よりステロイド糖尿病は適切な治療や
ステロイド投薬の終了によって完治させることができるという違いがあります。これは、一般の糖尿病のようにインスリン自体が分泌されなくなるのではなく、
インスリン自体は正常に分泌されているけれど、それがステロイドのせいでうまく働かなくなることで起こる病気だからです。

7.ステロイド性糖尿病になった時

治療法は一般の糖尿病と同じく、インスリンの投与がメインとなります。

また、症状の出方によっては運動療法食事療法を併用することがあります。
ですが、ステロイド糖尿病はステロイドを服用しなくなると段々と落ち着いてくるため、
インスリンの投与もそのうちに必要なくなることが多いです。ステロイド糖尿病は、ステロイドを必要とする病気があります。ですので、血糖をコントロールしてステロイドの必要のない体へすることが必要になります。

8.この記事のまとめ

ステロイドの長期使用は、血糖コントロールができない状態を作ります。現在抱えている症状の治療に加えて、血糖のコントロールも必要になる場合があります。ステロイドは長期使用した後に、急激に中止することは返って危険な状態を招きます。ですので、しっかりと医師の指示のもとでコントロールする必要があります。その後に、ステロイドが必要のない体を目指して、体質改善に励むことで、ステロイドによる糖尿病も寛解する経過が見込めます。

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」