もしかしたらその肌荒れは、原因が鉄欠乏かもしれません
下記のチェックリストで、該当する項目の数をみてみましょう。
- 固いものを噛みたくなる(アメ・氷など)
- 爪が割れやすい、柔らかい、丸みがない
- 髪の毛が抜けやすい
- アザができやすい
- 歯茎から出血しやすい
- 経血の量が多い
- 生理前に不調になる
- 出産経験がある
- 痔や胃潰瘍がある
- 疲れやすい、軽い運動でも動悸や息切れがある
- めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感
- のどに不快感、飲み込みにくい
- 冷え性
- イライラしやすい
- 食が細い、肉・魚をあまり食べない
4つ以上は、黄色信号。6つ以上で赤信号です。
今回は、そんな鉄欠乏と肌あれについてご説明させていただきます。
- 鉄欠乏の原因
- 鉄欠乏で起こる症状
- 鉄欠乏で肌が荒れる理由
- 血液検査からみえる隠れ鉄欠乏
- 鉄欠乏を改善するために
- この記事のまとめ
鉄欠乏の原因
鉄欠乏とは、体の必要な部分に、必要なだけ、鉄というミネラルがない状態です。つまり、単純に鉄があればいいという訳ではありません。不要に入れるぎると活性酸素と結びつき体の負担となります。
鉄は諸刃の剣でもあります。
そんな鉄が不足する原因は3つあります。1つは、鉄が体に入っていない、吸収ができていない。2つ目は、鉄が体から出ることが多い場合です。3つ目は、利用障害です。慢性的な炎症があると、鉄をうまく使えなくなります。
鉄の吸収不足
鉄の摂取不足とは、鉄を食事で摂れていないこと、そしてうまく吸収できないことの2つがあります。
食事で鉄を摂る際は、鉄そのものよりも、タンパク質の摂取から見直します。また、吸収しやすいようにビタミンCと一緒に摂取することが推奨されています。
鉄は、単体ではなく、他の影響素と組み合わせて摂るものなのです。
また、鉄は、胃酸によって体に吸収しやすい形になります。ですので、胃酸がうまく分泌されていない人は、鉄不足になりやすいです。
鉄の排泄過多
特に女性は、体から鉄が抜けやすいです。それは周期定期に起こる月経という生理反応で血液を排泄するからです。また、出産や妊娠時でも、子供に栄養素を分け与えるために、不足しやすいです。
他にも、鉄を含むミネラルは、汗で多く流れます。
このように、体がか出ることが、補給することよりも多くなると、鉄不足になります。
鉄の利用障害
鉄を吸収できても、体なのかでうまく扱えないと、鉄不足の症状が起こります。この状態を利用障害と言います。
この利用障害は、微細な炎症によって、腸管から吸収できない時にも見受けられます。
タンパク質が不足していると、細胞まで鉄が上手く運べない状態になります。この場合は、タンパク質の摂取を見直します。
鉄欠乏で起こる症状
鉄の不足で起こる症状は、貧血といわれるクラクラするめまいかと思われます。しかし、鉄は体の様々な部分で使われています。その部分の障害によって、出る症状が変わっていきます。
- エネルギーが作れなくなる
- イライラ、憂鬱など精神症状が出る
- 粘膜代謝が悪くなり胃腸障害や飲み込みにくさが出る
エネルギーが作れなくなる
体のエネルギーは、大きく3つの経路で作られます。1つは解糖系、2つ目はクエン酸回路、3つ目は電子伝達系です。このクエン酸回路と、電子伝達系では、エネルギーを作る際に、鉄を使用します。そのため、鉄不足になると、エネルギー不足にもなるのです。
イライラ、憂鬱など精神症状が出る
幸せを感じるホルモンを「セロトニン」ワクワクしたりときめくホルモンは「ドーパミン」によって生み出されます。この2つのホルモンの生成には鉄が必要です。ですので、鉄が不足すると、イライラしたり、不安に駆られてしまいます。
粘膜代謝が悪くなり胃腸障害や飲み込みにくさが出る
粘膜を作る過程で、鉄が使われます。そのため、粘膜が薄くなり、過敏に反応し易くなります。
鉄欠乏で肌が荒れる理由
肌はタンパク質とコラーゲンでできています。このコラーゲンの生成にも鉄は使われます。また、タンパク質不足でも鉄欠乏になります。ですので、鉄欠乏の症状が起きている場合、肌が荒れやすい、肌に傷ができやすいなどの症状を伴いやすいです。
血液検査からみえる隠れ鉄欠乏
- フェリチン
- ヘモグロビン
- MCV
- TIBC
一般的に貧血かどうかは、ヘモグロビンの値をみて説明されます。しかし、鉄が十分にあるかどうかは、ヘモグロビンのみを見ても正確に把握するのは困難です。そのため、上記のように、鉄とまつわる様々な項目も加味しながら全体を観察します。
鉄欠乏を改善するために
- 鉄の吸収に必要な栄養補給
- 胃腸を整える
- 慢性的な炎症を解消する
鉄の吸収に必要な栄養補給
鉄欠乏の場合、まず考えるのは、鉄そのものをきちんと摂取できているかです。もし、取れているのに、過剰に摂取すると、便秘を起こしてしまいます。を上手く運用するのに必要なビタミンCやタンパク質なども取れているかの確認をします。
胃腸を整える
鉄は、吸収しにくいミネラルです。胃酸との反応により、体に吸収しやすい状態に変化します。
そのため、胃腸の状態が悪いといくら鉄をとっても吸収できません。胃酸が出ているかを確認して見ましょう。
酢の物やレモン水などを飲んで、胃がすっきりすれば、胃酸不足の目安となります。
慢性的な炎症を解消する
慢性的な炎症があれば、鉄の吸収や運搬が障害されます。特に腸管の炎症はよく見られる症状の1つです。
リーキーガットが有名です。
この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
鉄が不足することで、いわゆる貧血以外の症状も起こります。肌荒れもそのうちの1つです。
もし、肌が荒れている場合でも、原因が鉄欠乏であれば、スキンケア以外の対処が必要になります。
まずは、鉄欠乏かチェック表を見て確認されて見てくださいませ。
お電話ありがとうございます、
川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。