毛髪分析検査とは?
毛髪ミネラル検査は、厚生労働省が刊行する「日本人の食事摂取基準」に記載されているナトリウム、カリウム、カルシウムなどの多量ミネラル5元素と鉄、亜鉛、銅などの微量ミネラル8元素の合計13元素を必須ミネラルと定義し、またバナジウム・コバルト・ニッケルなどの元素を参考ミネラル(7元素)として評価します。
さらに身体に有害と考えられているカドミウム・水銀などを有害金属(6元素)として評価しています。これら必須・有害金属の濃度レベルやバランスを総合的に判断し、ミネラルバランスの崩れから判断できる症状、必要とされるミネラルとそれに伴う献立のご案内をお客様へ提供いたします。
なぜ毛髪分析検査が必要なのか
毛髪分析検査は体内の「今まで」という長期的な視点で計測します。
毛髪は法医学検査でもその有効性は実証済みですが、有害ミネラルの体内蓄積推定の最善の検査です。 毛髪分析検査は世界的に検査手法の確立過程であり、今後飛躍的に医療検査での応用が広がります。
血液・尿検査は体内における「今」(即時的)な計測に対し、毛髪は特性上、体内の「今まで」(長期的)の体内状況を推定します。
ミネラルバランスとアトピーの関係
ミネラルバランスが崩れれば、身体全体に、陰に陽に何らかの影響を及ぼしますが、とりわけ、アトピーに関連するミネラルには「亜鉛」あげられます。亜鉛の重要な働きは、有害ミネラルであるカドミウムや 水銀の働きを抑えること、また、細胞分裂によりタンパク質を作ることです。これは皮膚構成を意味するので、亜鉛が欠乏すると血管や器官の老化が早まり、傷や病気の回復が遅くなることになります。
次に「セレニウム」の働きは、ビタミンEなどとの相互作用により、活性酸素を阻害する抗酸化(スーパーオキサイドディスムターゼ<SOD>)作用があります。この酵素がセレニウム、亜鉛、マンガンなどを 必要とする。また、抗ガン力を高める、すなわち、免疫力を高める作用があります。カドミウムや水銀の有害ミネラルを働きを抑える作用もあります。
ミネラルの摂取について
毛髪の80~90%はケラチンというタンパク質で、残りがメラニン色素、脂質、微量元素と水分で構成されています。毛髪が化学的・物理的にも安定であると言われるのは、このケラチンが水などの中性溶媒に強く、タンパク質分解酵素の影響も受けにくいためです。
毛髪は頭皮の外側に出ている部分を毛幹部、内側に埋まっている部分が毛根部と呼び、毛根部先端に球状の毛球と呼ばれる毛髪が成長する部分があります。毛球に囲まれた中にある毛乳頭は、毛細血管から得られたミネラル(栄養素)を毛母細胞に伝え、毛母細胞の分裂を働きかけます。分裂した毛母細胞は、徐々に上に向かう過程で角化し、毛髪を形成しながら成長していきます。また、これ以外にもミネラル(栄養素)は、汗腺や皮脂腺から毛髪に取込まれる可能性も考えられます。
この際、ミネラルだけではなく水銀や砒素などの有害ミネラルやこれらの化合物、薬物なども一緒に取込まれ毛髪から排泄されています。従って、毛髪は排泄器官の一つであると考えられています。
検査項目
有害金属6元素
カドミウム、水銀、鉛、砒素、ベリリウム、アルミニウム
必須ミネラル13元素
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、セレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛
参考ミネラル7元素
バナジウム、コバルト、ニッケル、ゲルマニウム、リチウム、ホウ素、臭素
検査結果で何がわかるの?
基準範囲、測定値及び棒グラフを記載しています。前回・前々回の検査履歴(3年以内)も併記されますので推移を確認することができます。
体内のミネラルバランスがわかる
有害金属
有害金属の蓄積レベルを記載しています。
必須ミネラル
必須ミネラルの過不足を記載しています。基準範囲内を推奨しています。
参考ミネラル
生体での役割は未解明な部分が多く、研究のために測定しています。
検査結果でわかること
『毛髪ミネラル検査表』から
要注意・基準以上の有害金属を記載しています。
『検査結果からのアドバイス』から
ミネラルバランスの崩れから推察される症状を記載しています。
『栄養素アドバイス表』から
ミネラルバランスを整えるために積極的な摂取が望まれるミネラルを記載しています。
『献立アドバイス表』から
『栄養素アドバイス表』で推奨される栄養素を効率よく摂取できる主な食品を記載しています。
『ミネラル年齢』
ミネラルバランスの崩れから算出された年齢を記載しています。実年齢より低い値を推奨しています。
16歳未満の方には記載されません。
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川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。