銅の過剰摂取

銅の分布

銅は成人の体内に約70から100㎎含まれます。骨、骨格筋に約50%、肝臓中に約10%存在するほか、血液、脳などに存在しています。
銅は腸管から吸収されたのち、肝臓へ送られた後、アポセルロプラスミンというたんぱく質と結合して、セルロプラスミンの形で、全身に運ばれ、約10種類の酵素の活性中心に結合して、生体内で様々な働きをします。
このセルロプラスミンはヘモグロビン合成に必須の酵素ですので、貧血予防に欠かせないミネラルです。また、マクロファージなどの免疫細胞のエネルギー代謝にかかわるチトクロムCオキシダーゼという酵素の構成成分であるため、免疫力を高める効果もあるほか、赤血球中の、SOD酵素(スーパーオキシドディスムターゼ、活性酸素を消去する酵素)にも含まれているため、動脈硬化の予防にも効果があります。エネルギー生成や鉄代謝、活性酸素除去などの他、細胞外マトリクスの成熟、神経伝達物質の産生などにも関与しています。
それでは、銅について少しご案内いたします。

銅の生態機能

  • 血液を作る
  • 色素を作る
  • 骨や血管を正常に保つ
  • 脳の働きを助ける

銅が不足すると起こること

  • 貧血や動脈硬化
  • 毛髪異常
  • 白血球減少
  • 好中球減少
  • 心血管系や神経系の異常
  • 成長障害
  • ヘモグロビンの合成に必要

銅が過剰になると

遺伝性のウイルソン病など以外にはほとんど起こりません。ウイルソン病は銅が胆汁中に分泌されず肝臓などに蓄積される遺伝病
活性酸素の生成を促進して酸化ストレスの原因となることから、肥満、高血圧、糖尿病、心不全、腎不全を悪化させる要因
脳の神経伝達物質であドーパミンをノルアドレナリンに変える補酵素。
ノルアドレナリンは集中力を高める
多すぎると、不安などのが強くなりうつ状態に
銅を多く含む食品には、穀類、木の実、干しぶどう、貝類、牛や豚など動物の肝臓、豆類など