目次
- 新生児の赤ちゃんとは
- 新生児の赤ちゃんの特徴
- 新生児赤ちゃんに見られる変化
- 新生児の赤ちゃんの育児
- 新生児の肌に見られる変化
- 新生児の肌ですべきこと
新生児の赤ちゃんとは
新生児とは、出生から4週間以内の赤ちゃんの呼び名です。
「新産児(しんさんじ)」「初生児(しょせいじ)」と呼ぶ場合もあります。
生後7日未満の赤ちゃんを「早期新生児」といいます。生まれて間もない赤ちゃんは「緑児(みどりご)」「嬰児(えいじ)」などと呼ぶこともあります。
新生児の赤ちゃんの特徴
身長は50cmにも満たない場合が多いです。多くは3000グラム程度の小さな生命が新生児です。
目はまだあまり見えておらず、1日に18時間ほど2〜3回に分けて眠ります。1にちに10〜20回ほどの授乳が必要で、まだ日内のリズムができていない状態です。
新生児赤ちゃんに見られる変化
ウンチがでます
体の中にいて何も食べていないににウンチが出るのには意味があります。これは胎便(たいべん))といって、生後24時間~数日以内に排泄されるのが通常です。
胎便は、普通のうんちとは違って緑がかった黒い色をしており、これはお母さんの子宮の中で飲み込んだ羊水やビリルビンなどの影響です。
胎便がいつまでたっても出ない場合、いつまでも胎便が赤ちゃんの体の中に残ることになり、胎便の中のビリルビンがだんだんと染み出してきます。このビリルビンが原因で新生児黄疸を起こしてしまうことがあります。
黄疸(おうだん)が起こります
生後3日ごろから赤ちゃんの体が少し黄色くなりはじめ、一週間~10日ほどこの状態が続きます。
これを生理的黄疸といい、上で書いた「ビリルビン」という物質が原因です。
新生児ではビリルビンを分解する肝臓の機能が充分ではないために体の中にビリルビンが溜まってしまうのです。
この生理的黄疸は母乳栄養をしていると長引く(母乳性黄疸)傾向にあり、1ヶ月近く長引くこともあります。
(母乳中のプレグナンジオールという物質が肝臓のビリルビンの処理を邪魔するのです。)
母乳性黄疸が長引いているからといって母乳栄養をやめてミルクに切り替える必要はありませんが、もし黄色があまりに強いんじゃいか?など心配なようでしたら一度病院に相談してみもいいでしょう。
体重が減少します
生後2~3日ほどで赤ちゃんの体重は生まれた時の10%ほど減少します。
これは体の中の胎便を出したり、子宮の中でずっとしめっていた体が空気にさらされて不必要な水分が蒸発したりすることによるものです。
このような生理的な体重減少をへてからは、赤ちゃんの体重はV字回復するので安心しましょう。
その後、赤ちゃんはおよそ30g/日の早さで体重が増えていきます。
新生児の赤ちゃんの育児
睡眠と食事
生まれてすぐの新生児は寝るのが仕事です。
新生児は16~18時間ぐらい1日に寝るとされています。
レム睡眠という浅い眠りの時間が大人よりも長く、2~3時間おきに目を覚ましてはおっぱいを飲んですぐ寝る・・・ということを繰り返します。
お母さんの母乳の中には赤ちゃんにとって大事なものがたくさん入っています。
特に生まれてから5日目ぐらいまでの母乳を”初乳”と言って、免疫に関わるIgAやリンパ球・ラクトフェリンというタンパク質などが豊富に含まれています。
おしっことウンチ
新生児の赤ちゃんは一日に何回もおしっこやうんちをします。
おしっこは一日に15~20回、うんちは2~10回ぐらいするのが一般的です。
成長するにつれて、一度におしっこやうんちを出す量が増え、逆に回数は減っていきます。
おしっこの色はほとんど大人と変わりません。
うんちは最初の胎便を除いて水っぽい便がでます。これは赤ちゃんの消化能力が低いためで、成長するにつれてだんだんと固いうんちができるようになっていきます。
新生児の肌に見られる変化
新生児の肌を守る胎脂
新生児の肌は、出生時は胎脂(たいし)がついています。頭や顔にもべったり付いているので、驚くかもしれませんが、胎脂は新生児の肌を守るバリアです。胎脂は白っぽい脂肪分で、肌がふやけているように見えるかもしれません。
胎脂は、羊水の中でも赤ちゃんの肌にうるおいを保つ働きがあり、出生後も環境の変化で新生児の肌が乾燥しないように守る働きがあります。その為、産院の中には生後しばらくは、胎脂を付けたままにしておく方針もあります。
もちろん、他の不要物を取り除くために出生後すぐに産湯(うぶゆ)に入れる産院もあります。胎脂をいつまで落とさないのか、どちらが良いのかは解明されていませんが、新生児の肌は最初は胎脂が守ってくれているのです。
やがて胎脂の付着が減ると、様々な刺激によって肌トラブルが目立つようになります。肌トラブルは新生児の体内に原因があることもありますが、すくなくとも外部の刺激による新生児の肌トラブルは、この胎脂が減ってからの方が目立ちます。
新生児落屑
新生児は最初こそ胎脂(たいし)で守られていますが、生後1ヶ月以内に突然、皮膚がポロポロと落ちて脱皮のように新しい皮膚が現われることがあります。
これは、新生児が羊水の中で潤って守られていた肌が、外気に当たって乾燥してはがれおちるような状態です。この皮膚がはがれおちることを「新生児落屑(しんせいじらくせつ)」と呼びます。
新生児の皮膚がポロポロとはがれおちる時は、肌表面が乾燥しています。でも、新生児落屑の場合は保湿やベビーオイルを塗らなくても、はがれおちた後は新しい皮膚が押し上げられて、一皮むけた状態になります。
新生児の肌ですべきこと
新生児の表皮の厚みは大人の3分の1程度しかないと言われています。その為、新生児の肌はとても柔らかく薄いのです。
皮膚に厚みがない分、刺激には敏感で影響を受けやすいので、虫刺されなどは大人以上に赤く腫れてしまいます。新生児は意識していなくても自分の爪で肌を引っ掻いてしまうことがあります。肌が柔らかいので傷がつきやすいので、爪はこまめに切ってあげます。
それでも新生児の汗を出す汗腺は大人とほぼ同じ数です。汗はかきやすいのに毛穴が小さいので、汗や皮脂の汚れが詰まりやすいのです。きめ細かい新生児の肌に症状が現れると、目立つので気になってしまいます。でも、新生児は大人と同じ肌ケアで対応すると、更に悪化する時があります。
新生児の肌はとてもデリケートなので、ケア用品も赤ちゃん専用や添加物のないものを選びましょう。大人が使ってみると、あまり肌の皮脂によるべたつきが取れないと感じる石鹸も、新生児にとっては大切な潤いを残したベストな状態だったりします。
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