爪は常に露出をしていて、人目につきやすい部分です。また、ものを掴む、触るなど刺激にさらされやすい部位でもあります。
そんな爪には、体調を反映するパロメーターのような役割も担っています。爪の形や色は、体の健康状態を反映するだけでなく、アトピー性皮膚炎の予後を見通す目安にもなります。
今回はそんな爪の変形の理由や対処について解説させていただきます。
1,アトピーでは爪を観察する
爪は健康状態を反映する部分です。血色や形を見ることで、今の状態や今までの経過までも見ることができます。
このような爪における変形や変化は、体の健康状態で、特に栄養状態や血行循環と関連しています。爪が変形したからといって、原因は複数あるので、どんな変形かを観察することで、するべき逮捕も変わってきます。
2,爪が変形する原因
- 栄養不足
- 炎症が起きている
- 感染している
栄養不足で爪が変形している
爪に線が入るのは、爪が脆いために起こります。主にタンパク質やビタミンミネラルなどの栄養素の不足が考えられます。
また、爪そのものにかかる物理的なストレスもあります。爪が脆いのか、または、爪にかかる刺激が多いのかを考えます。
炎症が起きて爪の生成がうまくいかない
爪がボコボコ変形するのは、炎症を疑います。爪の根っこに炎症が起こると、爪の生合成に不具合をきたして綺麗な爪ができにくくなります。
炎症であれば、爪の根っこや爪の内側のケアが必要です。
また、胃腸が弱いと甘皮が作りにくいとも言われています。内臓そのものにも慢性的な炎症があれば、体のいたるとことに炎症が起こりやすいです。これをホーミング機構と言います。その場合は、爪以外に起きている炎症を沈静化させることで、爪に起きている炎症も治りやすくなります。
感染して爪に変形や変色が起きている
爪に変色や肥厚があれば、菌の感染を疑います。
特に白癬菌やカンジダ菌のことが多いです。その場合は免疫力の乱れや体にカビが多いことが考えられます。
カビ対策としては、カビを増える状態にしないことです。食事やスキンケアなど気をつけると良いです。
カビに感染しているかどうかの鑑別は、専門の医療機関へ行きましょう。
3,爪が変形した時すべきこと
- 食事改善
- 医師の診断を受ける
- 爪を保護する
- 血行をよくする
爪のケアとしては、清潔にして、栄養補給が基本です。
しかし、原因がカビによるものであれば、適切な処置が必要です。
4,スキンケアとの組み合わせ
- スキンケアで爪を保護する
- 栄養素を補給して爪を丈夫にする
スキンケアで爪を保護する
爪が薄くなっている場合は、割れてしまうリスクがあるので、トップコートなどで補強しましょう。そうすることで、爪自身がそれ以上変形することを防ぐことができます。
また、ジェルネイルなども有効です。特に、アトピー性皮膚炎の場合は痒みのために皮膚をかいてしまいます。爪が薄い、割れ目があると皮膚をより一層傷つけやすいです。皮膚を守るためにも爪を保護するのはとても大切になります。また、ボコボコしている場合は、フィルムや絆創膏で衣類に引っかからないようにするのも良いです。
栄養素を補給して爪を丈夫にする
爪は皮膚の延長戦という考えがあります。その理由は、爪も皮膚と同じようにタンパク質を材料に作られています。栄養状態が反映されやすく、皮膚と同じような環境にいるので、皮膚の状態を反映しやすいです。爪の材料はタンパク質で特にケラチンが爪の丈夫さに関係しています。ケラチンの合成や栄養素の加工にはビタミンやミネラルが必要です。これらの栄養素が合わさって初めて丈夫で綺麗な爪ができます。
栄養素のバランスが乱れている場合は、総合的に補給することをお勧めいたします。
5,英気治療院での取り組み
- 健康状態をチェックして医療機関と連携
- 過緊張を緩和して血行循環の改善
- 腸内環境を整え免疫調節
爪は皮膚と同じようにスキンケアと栄養補給が必要です。
英気治療院では、体の対処を促すために、過緊張の緩和や炎症の沈静化を行います。皮膚の炎症は内臓の不具合と関連します。さらに、過緊張が緩和されることで指先への血行循環もよくなり、より爪の代謝が正常化されやすくなります。整体や鍼灸と合わせて家でもできるセルフケアと組み合わせることで、より早く爪を元に戻すことができるのです。
6,この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
アチピー性皮膚炎は皮膚に起こる炎症反応です。しかし、その反応が爪に及ぶことで爪の変形が起こります。アトピーと同じように、体にかかる負担を無くし、修復を促すころができれば、元の綺麗な爪に戻すことができます。
是非、この記事を参考にしてケアに取り組んでみてくださいませ。
お電話ありがとうございます、
川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。