血糖値が高いことは健康診断でも指摘を受けるほど、健康には良くないと認知されています。しかし、この血糖値は痒みにも影響しています。そんな血糖値と痒みについて解説していきます。
血糖値は安心のパロメーター 「自律神経の影響を受けている」
血糖値は、ホルモンによってある程度の範囲に収まっています。そんな血糖値ですが、高くなりやすい理由があります。それは、生物として低血糖においちいる方が生命に関わるからです。そんな血糖値のコントロールをしているホルモンについて紐解いていきましょう。
交感神経で血糖値が高まる
- グルカゴン【視床下部→膵臓→肝臓】
- アドレナリン【視床下部→副腎→肝臓】
- 糖質コルチコイド【下垂体→副腎→筋肉など】
そのほかに血糖値を高めるホルモン
成長ホルモン、副腎皮質ホルモン(コルチゾール・アルドステロン)、 副腎髄質ホルモン(カテコールアミン)、甲状腺ホルモン、グルカゴン、ソマトスタチンなど
交感神経は、闘うことや逃げるなど活動をすることに関わる自律神経です。ですので、エネルギーを使いやすい、筋肉を動かしやすいようにと血糖値を高める働きがあります。この交感神経が働くのは、短い時間に限っては有効です。しかし、日常的にストレスを受けている場合は、常に血糖値が高い状態になって今います。そうすることで、血糖値のバランスが保ちにくくなってしまいます。その理由は、血糖値を高めるホルモンが多いことに対して、下げるホルモンは1つしかないからです。
副交感神経で血糖値を下げる
インスリン【視床下部→膵臓】
血糖値を下げるホルモンが少ないのは、下がりすぎてしまうことが生命維持に良くないからです。その理由として、低血糖に陥ったときに起こる症状がとても辛いものが多いです。症状は体の状態を立て直すために出ています。高血糖と低血糖の症状を比較しても、その辛さの度合いの違いは明らかです。血糖値は生活の習慣や環境の変化に応じて変化します。次は、血糖値が上がる時の状態を見ていきましょう。
血糖値を下げるよりも上げる要素が多い
血糖値が高いより下がる方が生命に危機となる
血糖値が変動する時
- 糖質の摂りすぎ
- お菓子やジュースの摂りすぎ(頻繁)
- コーヒーやエナジードリンクの多飲によるカフェイン過剰摂取
- 飲酒、激しい運動の後など
血糖値は、食事や運動などの活動によって変動します。多くは血糖値を上げることで、活動に準じたエネルギー供給を維持するために行われます。しかし、その必要とされる度合いが高すぎると、かえって血糖値が下がってしまう低血糖に陥ることもあります。この低血糖は生命維持に支障をきたすほどの症状を伴います。次は、そんな低血糖になった場合の症状について見ていきましょう。
低血糖とは? 「バランスを取れなくなると症状が起こる」
血糖値が下がる状態を低血糖と言います。血液中の血糖(グルコース)の濃度によって計測できます。この濃度が下がることで、ふらつきや低血圧をはじめ、日常生活に大きく障害を及ぼす症状が出て今います。それだけ、血糖値はある一定の水準を保つことが必要とされています。
- 70mg/dl以下になると交感神経症状が出る
- 50mg/dl以下になると中枢神経症状が出る
- 貧血のような症状(めまい・クラクラする)
- 動悸、無性にイライラする・切れやすい
- 力が入らない・ぐったりする等
血糖値が高い状態と低い状態のちょうど良い塩梅であれば日常を健やかに過ごすことができます。しかし、この血糖値は、急に上がってしまうことで、低血糖を引き起こす血糖スパイクという現象があります。このように血糖値が乱れてしまう状態を血糖値の乱高下と呼ばれ、病名のつかない不定愁訴とされています。この血糖値の乱れは、時間経過の違いによって起こる症状も変わっていきます。次はこの血糖値の乱高下について見ていきましょう。
無自覚に血糖値が下がることがある
血糖値は急な乱高下をさせないことが大切
血糖値が乱れると起こること
血糖値が乱れることで、低血糖のような症状が起こりやすいです。しかし、実際は、高血糖の症状も時間経過とともに起きている血糖値の乱高下が起きていることが多いのです。
●食後2時間以内(早い人では1時間くらい)
・頭痛
・ほてり
・動悸
・発汗、急な空腹感
●食後2時間以降
・手のふるえ
・冷え
・強い空腹感
・眠気
・うつ感、集中力の低下
●睡眠時
・からだのこわばり
・中途覚醒
・疲れがとれない
・寝汗がひどい
血糖値の乱高下は強い眠気の他に上記の自律神経症状や中枢神経症状まで起こります。もし、このような状態に思い当たる場合は、直ちに生活習慣を見直す必要があります。何か怖い病気にでもなったのでは⁉と焦り病院を受診する方も。しかし検査をしても特に問題は見つからないパターンも多いです。そのため、症状があったも放置しがちですが、大きい病気に発展する可能性が高まってしまいます。
肌荒れと血糖値
糖尿病では、血糖値が高いことで痒みが出やすいというデータが出ています。また、交感神経が高くなることでも血糖値は高まり続けてしまいます。糖尿病と呼ばれないまでも、交感神経が高くなりやすい(ストレス環境にいる)場合や血糖値の乱高下に自覚がある場合は、血糖値が痒みを誘発している可能性もあります。ですので、血糖コントロールをすることで、リラックスした時や帰宅時の痒みを軽減することも可能となります。
やるべき対処 「血糖値を安定させる」
- 食事の時間(ゆっくり長めに)
- 普段から血糖値を落ちるかせる
- 交感神経(緊張)をさせすぎない
- 急な落差を減らす(緊張⇆リラックス)
痒みを感じるときに、体に負担がかかっています。それとともに、血糖値の乱高下や交感神経も高いケースが多いです。ですので、血糖コントロールをすることで、自律神経の乱れを整えて見ましょう。その結果、環境の変化や移り変わったときにでも血糖値が安定して、痒みが減っていきます。肌の症状であっても、問題が肌にないケースもあります。是非とも、体全体の健康状態を整えることで、結果として肌も良くなるような生活習慣を作って見てくださいませ。
血糖値の乱れは不安定の現れ
痒みの原因にもなっている
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