汗をかくと痒みが出ることはないですか?もし、そうならば、汗をかくタイミング全てで起こるかどうかを確認しましょう。もし、それであれば、汗がかゆみの原因と考えられます。そうでない場合は、汗以外のことが問題で痒みが起きています。それぞれに対して、原因や対処法があります。
今回は、そんな汗にまつわる痒みについて英気治療院の取り組みを交えて解説させていただきます。
パッと見てわかる見出し
1,汗疹とかゆみは別物
汗疹(あせも)は、汗がうまくかけない時に起こりやすいものです。汗疹の原因は、毛穴のつまりや汗が溜まってしまったことで起こります。似たようなもので、汗が原因で炎症が起こる汗疱などもあります。これらは、汗そのものが原因で起きています。または、アレルギー反応を起こしやすい状態で、汗に対してアレルギー反応を起こしていることもあります。
しかし、汗をかいていても、汗そのものが原因でない場合もあります。それは、菌の感染や感覚過敏などが挙げられます。これらは、汗そのものではないけども、汗をきっかけに痒みが起きています。特徴なのが、汗をかいた後に少し時間が経つとかゆみを感じています。
このように、かゆみを感じた時、本当に汗そのものが原因かどうかを区別する必要があります。その確認の仕方は、再現性を見ることです。汗が問題であれば、汗をかく時にかゆみを感じます。つまり、特定の時ではなく、お風呂や運動している時など全てです。汗をかいてかゆいと思っていても、それは思い違いのこともあるので、汗を拭っても痒みが治らない場合は、確認してみましょう。
かゆみが出た時に、たまたま汗をかいているだけのこともある。
2,汗のかきはじめはコリン作動性の蕁麻疹
汗をかいてかゆい時に、まず、コリン作動性の蕁麻疹を疑います。
コリン作動性の蕁麻疹については下記のような説明があります。
”発汗刺激因子により中脳の発熱中枢が刺激され、コリン性神経を介して皮膚の神経末端でアセチルコリンが分泌され膨疹が生じるというもの”
wikiより
コリン作動性の蕁麻疹によるかゆみは、汗をかくことに慣れるとよくなります。
汗をかいてかゆい場合は、かくことに慣れて解消する。
3,汗をかいた後のかゆみは毛穴のつまり
汗をかいタ後に痒くなるケースがあります。代表的なものが2つあります。1つは、細菌が繁殖してしまうもの。もう1つが感覚過敏です。汗が引き金かもしれませんが、汗そのものがかゆみを起こしているわけではありません。なので、汗をかくことではなく、汗の処置や感受性を改善することで解消できます。
- 汗によってマラセチアなどが繁殖
- 感覚過敏でかゆみを感じる
カビに対するアレルギーやマラセチアなどが繁殖すると、その毒素などでかゆみや湿疹が起こります。その場合は、カビに対する対処やカビそのものを摂らないことが大切です。カビといえば、カンジダ菌もその1つです。体の免疫力が低下しても起こります。また、似たような症状でいれば、水虫も真菌です。なので、それらの既往があれば、体から真菌を排除する取り組みをしましょう。
感覚過敏に対しては、神経や筋肉の緊張を解消することで、改善ができます。なので、体の扱いかたや疲労の具合を確認します。運動後のかゆみであれば、パフォーマスの良し悪しや疲労具合によります。
免疫や疲労を整えることがかゆみの予防になる。
4,汗のベタつきがかゆいのは過敏症
汗をかいた時のかゆいということを深掘りしていくと、汗をかきはじめた時ではなく、汗をかいた後、冷えたり少し時間が経つ時にかゆみを感じるケースがあります。そんな汗をかいた後のかゆみは、カビや過敏症でかゆみを感じることもあります。そんなときは、汗を拭うだけではなく、免疫や緊張を整える必要があります。
カビが繁殖することでかゆみを感じやすいときは、カビに対する処置に加えて、腸内環境を整えることが有効です。お通じの状態やガスが出るかなど確認をします。また、免疫なので、粘膜の状態や風邪をひきやすいかなども確認事項としてあります。
感覚過敏は、神経の緊張が強い時に起こりやすいです。運動後であれば、運動の仕方で部分的にコリができることで起こりやすいです。その場合は、動きやすさをかえると共に、硬くなってしまった筋肉を緩めるケアも必要になります。
感覚過敏はコリや緊張を緩めるとかゆみにくくなる。
5,汗のかゆみはごまかして対処する
汗をかいた時のかゆみは、なかなか止められないです。我慢しようにも滴る汗がかゆみを誘発します。汗そのものが問題の場合は、汗を拭う、着替えるなどすることで緩和することができます。しかし、筋肉やカビなどの場合は、そのかゆみは我慢できずかいてしまうことがあります。そんな場合は、かゆみをごまかして止める方法が有効です。
- 冷やす
- 温める
- 刺激を加える
保冷剤などで冷やすことで、かゆみではなく温冷感覚を優先することができます。体は加わる刺激の量によって感覚を感じる優先度が変わります。擦れる時も点や線よりも面の用が良いです。
オススメの方法は「メントール」の成分でごまかすことです。メントール自身にはかゆみを抑える効果があります。ですので、メントールの成分が含有する軟膏やクリームを使用して一時的にかゆみをごまかすことができれば、傷を作るまでかくことはなくなります。
かゆみはかだを傷つけることなく止めるのが良い
6,この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
汗をかいてかゆい場合は、本当に汗が原因でかゆいのかを確認する必要があります。かゆみの原因を突き止めるには、再現性があるかどうかを見ていきます。汗をかいてかゆい場合は、汗をかく環境でかゆみを感じます。汗をかく環境とは、運動、入浴、湿気のある環境など様々ありますので、そのシチュエーションでも痒みが出るかを確認すると良いです。
汗以外の場合は、免疫低下や感覚過敏があります。体の中からのケアも必要なので、体全体の健康状態を見直します。とはいえ、かゆみが出た場合は、かゆみそのものに対する対処が必要です。かゆみをかく以外の刺激を加えることで止めることができます。
この記事が皆様のお役に立つことができれば幸いです。
お電話ありがとうございます、
川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。