慢性湿疹の原因は、金属アレルギーかもしれません。金属アレルギーは、他のアレルギーと反応の仕方が異なりますが、症状の出方が似ているので混同しがちです。今回はそんな金属アレルギーについてお伝えさせていただきます。
金属アレルギーは、慢性的な湿疹の原因でもあります。基本的には、原因になる金属を除去します。
その上で、反応が起こりにくいように過緊張を解消すると良くなりやすいです。
金属アレルギーの種類
局所性金属アレルギー
直接皮膚に触れることでアレルギー症状を起こすものを局所性金属アレルギーと言います。指輪やネックレス、ピアスなどが代表的です。局所性金族アレルギーでは、接触した形に湿疹ができる特徴があります。
例えば、まぶたの湿疹がビューラーで起こる場合があります。これは、美容器具の金属であるニッケルに対して、発汗などを契機に起きる金属アレルギーです。汗をかくことで、溶け出して反応しているのです。
他にも局所のアレルギーでは、パーマ液やハサミ、歯科金属もあります。また、歯科金属では、バーニングマウス症候群といって、知覚の低下や違和感が起こります。場合によっては、灼熱感や痛みを伴い場合もあります。
全身性金属アレルギー
全身性金属アレルギーとは、食事に含まれている金属に血液を介してアレルギー反応を起こすものです。全身性金属アレルギーは、血液を介して起こるため、離れた部分でも反応が起こることがあります。
金属アレルギーの五つのタイプ
- 手足難治性小水疱タイプ
- 多発性痒疹結節タイプ
- 体幹の多型紅斑タイプ
- 慢性蕁麻疹タイプ
- そのほかの全身症状を伴うタイプ
手足難治性小水疱タイプ
手足は汗腺が多い。腸管から3〜10%は吸収。金属が汗として排泄しています。
手足の光沢層は厚みがあり、汗腺も螺旋状でより長く停滞しやすいので、その部分でアレルギー症状が起こります。
見た目は「汗疱(かんぽう)」のようなものです。
多発性痒疹結節タイプ
四肢や体幹にできる傾向があります。
虫刺されるのうなしこりの見た目です。
養親の部分には免疫細胞が堆積している状態です。
体幹の多型紅斑タイプ
腰回りや大腿部、肩甲骨などベルトや下着で刺激を受けやすい部分に起こりやすいです。
時間とともに黒みがかってくる傾向にあります。
慢性蕁麻疹タイプ
ぷくっと膨らみ、地図のように広がる、いわゆる蕁麻疹のタイプです。
24時間以内に消えるのを急性蕁麻疹と言います。
原因不明と言われていますが、金属アレルギーの場合もあります。
そのほかの全身症状を伴うタイプ
肩こり、頭痛、めまい、ほてりなど自律神経失調症などの随伴症状を伴うケースもあります。
金属アレルギーを起こしやすい物質
重金属は過剰に摂取すると体内でアレルギー反応を起こしやすい
常温では機体の窒素や酸素と比べるとずっと重く、電子を放出してイオン化する傾向が強く、イオン化すると不安定になる
アレルギーを起こしやすい金属
アルミニウム、チタン、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、インジウム、スズ。イリジウム、白金、金、水銀
どんなものに含まれているの?
チョコレート、コーヒー、苦味のあるお茶(紅茶、煎茶、抹茶、ウーロン茶、プーアール茶など)、貝類、海藻類(ワカメや昆布、のり)、香辛料、豆類、オートミール、胚芽、レバー、赤ワインなど。
感爪や缶ジュース、缶コーヒー、。さらに押すなど(酸)を使った料理ではねべの金属が溶けやすい。
大気中の煙、車の排気ガスや工場から出る煙、タバコの煙にもニッケル
ニッケル
ピアス
歯科金属
50円、100円硬貨
食器、調理器具、、携帯電話、針金、化粧道具、染料、チョコレートや海藻、大豆などの食品
コーヒーや紅茶、緑茶やウーロン茶など
美容師、利用し、メッキ工、電気工業、電気機器の製作、調理師、陶磁器に触れる、ゴム類を触る医師、歯科医師
クロムとも交差反応を起こしやすい
ニッケルの大部分は便中に排泄されるが、10%ほどは汗の中に排泄されるため、汗腺の多い手のひらに小水泡を伴う治りにくい湿疹が起こる
クロム
ドアノブなどのメッキ、オフセット印刷、塗装、なめし皮、セメント、レンガやタイル、針金、
左官屋大工、精錬メッキ工、印刷業、革製品の加工職人、塗装職人、溶接工
あさり、しじみ、ひじき、ワカメ、のり、ホタテ、牛肉、レバー、キャベツ、ほうれん草、大豆やコム美麦芽など
ニッケルに症状の出方が類似
コバルト
ガラスやレンガ、陶磁器や印刷
インゲン、うなぎ、
手足の難治性の湿疹、口腔内に扁平苔癬や白板症と言わレル状態を起こすコとがある
パラジウム
スズ
銀色に見えるやすいメッキ素材
トリブチルスズ(TBT)は女性ホルモン用作用を起こす
肉体が女性か
陰萎(勃起不全)
アレルギー反応の中核をなすインターロイ金10を誘導し、Th1細胞の活性を抑制し、逆にTh2細胞の働きを強めるため、アレルギ0を起こしやすくする
金属アレルギーの誘発
アジュバンド作用
金、水銀、アルミニウム
アレルゲンを増強する作用がある。T細胞やB細胞の活性を高め、アレルギー反応をより強くする
内分泌撹乱物質
スズ
Th2細胞の活性をあげ、アレルギーを起こしやすくする
ストレス
Th2細胞の活性をあげ、アレルギーを起こしやすくする
金属アレルギーは慢性炎症を抑える
重金属の排泄経路
金属アレルギーが起きる仕組み
金属が体内に吸収されると、体のタンパク質と結合し、その結合したタンパク質にアレルギー反応をしめす
血液中のタンパク質であるアルブミンと結合して反応
皮膚の最外層のケラチンと結合して反応
金属アレルギーと慢性炎症
口腔環境
喫煙
歯槽膿漏
歯周病
虫歯
扁桃炎
舌カンジダ
歯科金属
義歯や金具の腐食
歯科金属:口腔環境、噛み合わせの悪さ(咬合不全)や歯軋り(応力腐食)__
2種類以上の組み合わせで、イオン傾向の違いで流れるガルバニー電流と呼ばれる微小電流によっても溶け出す。
過緊張解消でアレルギー反応を起こしにくくする
金属アレルギーを良くする基本は、体に対する負担を減らしことです。
一番は原因物質である金属を除去することです。口腔内では、歯科金属の充填物をセラミックなどに置き換えることです。また、食事や接触するものがあれば、それも避けていきます。まずは、食事の傾向を知って、より多く摂っているものを減らしてみましょう。
さらに、過度な緊張やストレスは、アレルギー症状を起こしやすくします。そのため、ストレスは溜め込まないように、適度に発散していきましょう。苦しい、辛いという感覚をなくすというわけではありません。その感覚があるからこそ、回避しようとできます。
- 筋肉の緊張を緩和
- 血行を良くする
- お腹を柔らかくする
- 呼吸が楽な姿勢を作る
体に負担がかかることを排除した後は、体の感受性を整えます。辛い苦しいと言ったことを、きちんと自覚できるようにするということです。
そのために、まず体の筋肉を緩めることが必要です。筋肉を緩めることで、緊張を緩和するとができます。
また、血行循環を良くすることで体はリラックスできます。
自律神経を整えるには、お腹を柔らかくして、呼吸を整えることが有効です。治療院では、これらのアプローチで金属アレルギーが発症しにくい状態を作っていきます。
この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
金属アレルギーには、種類多タイプの違いがあります。一般的なアレルギー症状とは出方が異なります。また、局所だけでなく、食事などを介して全身症状としても起こります。体の状態と周囲の環境を変えることで良くなります。また、慢性的な炎症を解消することでアレルギー症状も起こりにくくなります。
是非とも、記事を読んで実践してみてくださいませ。
お電話ありがとうございます、
川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。