長引く口周りの湿疹の原因は、直接口にないこともあります。今回はそんな関節的な原因について解説していきます。
湿疹の原因を区別する
湿疹を見たらまず考えることあります。それは、炎症かどうかをきちんと区別することです。皮膚が赤いからといって、その赤みが炎症とは限らないケースもあります。そんな見分け方からご案内いたします。
炎症と炎症以外を見分ける
炎症の役割は、異物の処理や傷や組織の修復です。ですので、異物が処理できる、傷が修復されると炎症反応は治ります。つまり、炎症は、期間はかかるけども、時間と共にその赤みは引いていきます。
しかし、そうではない赤みもあります。それは、炎症以外の赤みです。特に血の巡りが悪いときに、皮膚は赤くなりやすいです。
赤みが変化するとき
皮膚が赤くなるのは、血液が多い時や皮膚が薄くなり透けている時があります。そのようなときに、血液の色で赤く見えます。このような赤みは、血液の量などで赤みの程度が変わります。暖かい時や血流が滞るときに赤みが出やすいです。そんな赤みは、炎症ではないので、1日の中で変化します。
炎症と炎症以外を見分けるポイントは、赤みが1日の中で変化するかどうかです。
それでは、この赤みが口に周りに出る理由について深掘りをしていきましょう。
口の周りといっても、鼻の下だけの時や口の周り全部の時など湿疹が出る部分の違いもあります。1つずつ解説いたします。
鼻の下の湿疹
湿疹が鼻の下に出ているときは3つのことを考えます。
- 鼻の粘膜
- マスクの摩擦
- ひび割れなどの傷
まずは、鼻の粘膜が薄い、脆いと鼻の穴が乾燥します。その影響を受けて、鼻の穴に近い部分皮膚が水分を奪われ乾燥します。皮膚が乾燥してカサカサになると、肌荒れの原因になります。
マスクの摩擦
乾燥した状態では血液が集まりやすいです。それだけでなく、鼻の下にマスクが当たると、摩擦でさらに皮膚にダメージが加わります。このような状態が続くことで、皮膚は慢性的な湿疹になってしまいます。
ひび割れなどの傷
マスクをすることで、顔が覆われて、表情筋が動きにくくなります。そうなると、唇のみの運動となり、顔の血の巡りが悪くなります。そんな状態が長期間続くと、マスクの当たっている部分や顔の皺になる部分の皮膚が脆くつっぱり、裂けることもあります。鼻の下のひび割れも、そんなマスクと動かしにくさから起こります。
それでは、次は、口の周り全体の湿疹についてみていきましょう。
口の周り全体の湿疹
口の周り全体の湿疹は、大きく2つの問題があります。
- 口の乾燥
- 食事の仕方
鼻の乾燥と同様に、口の中が乾燥すると、唇や口の周りが乾燥します。水分不足や表情筋の動き、食事の仕方などに問題があるケースが多いです。
食事の仕方
食事の仕方は、よく噛んでいるかどうかです。噛むことで唾液腺が刺激されて、口の中の潤いが保たれます。
ここまでで、皮膚だけでなく、筋肉や血流の他、マスクの影響などによって赤みや湿疹が出るとお伝えさせていただきました。
次は、マスクの問題と対策についてご案内いたします。
マスクの弊害
- 摩擦による刺激
- 蒸れることの負担
- 負担を防ぐ方法
マスクの問題は、使用される繊維の刺激が第1にあげられます。不織布は感染予防などに有効ですが、皮膚にとっては、長時間使用していることで負担になります。
また、マスクで覆うことで皮膚が蒸れてしまいます。保湿の効果で感染予防もできますが、長時間同じ状態ですと、返って清潔感が損なわれてしまいます。また、皮膚が蒸れることで摩擦にも弱くなってしまいます。
そんな摩擦や蒸れる状況を良くする方法があります。それは、コットンなどを間に挟むことです。皮膚に優しく、余分な水分を吸い取ってくれます。また、定期的にコットンそのものを入れ替えることで、清潔な状態を保つことができます。
ここから先は、予防や対処法についてご案内いたします。
湿疹が起きないために
湿疹が起こらないための予防が一番大切です。起きてしまったその時から、この予防法を並行していただくことで、ぶり返しにくくなります。
湿疹が起こる原因は3つあります。1つは摩擦による刺激。2つ目は、血液の巡りが悪くなる。3つ目は動きが悪くなることです。
- 皮膚を保護する
- 血流を促す
- いつも通り動かす
マスクの種類を綿に変える、間にコットン
起きてしまった湿疹対策
- 薬の対処での変化
- 繰り返す湿疹や赤み
強い炎症は薬で抑える
傷ができるまで刺激が強い、湿疹の範囲がどんどん広がる場合は、自分の力では抑えきれてないので、薬を使用した方が良いです。ある程度落ち着いてから、セルフケアに着手することで、無理なく体が回復しやすくなります。
繰り返す赤みは血流を促す
炎症の赤みや症状であれば、期間はかかるけども時間と共に良くなっていきます。しかし、繰り返す赤みの場合は、炎症以外のケースもあります。このような場合は、血の巡りを促すと良いです。例えば、以下のようなエクササイズが良いです
- 唇の周りを動かす
- 変顔をする
- 蒸しタオルで温める
上記のように、動かして血の巡りをよくすることで、血液の巡りが良くなって、赤くなることが減っていきやすいです。是非試してみてくださいませ。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
口周りの赤みは、炎症とそれ以外のケースあります。炎症であれば、皮膚に加わる負担を減らすことが優先事項となります。また、炎症以外の赤みは、血流の問題のことが多いので、動かしたり、血流を促すとよくなっていきます。まずは、起きている湿疹や赤みの現状を把握することが何よりも大切です。ぜひ、何かに取り組む前に、確認することから初めてみてくださいませ。
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