冬に起こるアトピーの顔の赤みの原因と対策

冬場に顔が赤くなる理由

乾燥で血液が集まる

皮膚が乾燥することで、体を守るバリアが損なわれてしまいます。そのため、体は外敵から身を守るために、血液を乾燥した部分に集めようと反応します。これが乾燥すると赤くなる理由です。血液には体を守る免疫細胞や修復するための栄養素が多くあります。体は、皮膚のバリア機能が損なわれたときに、どんなことが起きてもいいように備える反応としての赤みなのです。

緊張で滞る

体が緊張すると、首や背中の筋肉が硬くなりやすいです。顔に血液を届けているのは首にある頸動脈です。この頸動脈付近の筋肉が強張ることで、送り届ける道や引き落とす経路が細くなってしまい、血液の滞りが起こります。その結果、顔に血液が多く蓄積してしまい、くすみや赤み、乾燥などに発展してしまいます。

水分不足でめぐりが悪い

体の潤いは血液によって維持されています。冬場になると、常に乾燥しているので体の水分は消耗されていきます。血液の中の水分が消耗されていくと、水分不足になり血液がドロドロになったり、脱水気味になります。そうすることで、指先をはじめとする血流が悪くなります。めぐりが悪くなった血液はその部分で滞りやすくなります。

炎症以外でも赤くなる

着目すべきは血管の分布

顔周りはのど元

水分や栄養素は血液を介して運ばれています。乾燥や赤みはそんな血液の問題のこともあるのです。それでは、その血液はどのように供給されているでしょうか。血液は血管という管を通して全身に運ばれています。この管は小指のように太いものから髪の毛くらい細いものまであります。顔に向かう血管は、頸動脈という太い血管から喉や耳に枝分かれして頭に向かいます。顔や首元は、喉を通過する血管によって潤いを保たれています。ですので、喉周りの硬さや引きつりがあると、血液の供給も緩慢になって乾燥などの原因を引き起こしやすいです。

おでこから頭皮は首の横

首の血管は、喉と耳のところで枝分かれしていますい。おでこや頭皮は耳の横を通過する血管によって養われています。首の横や頭の硬さなどの影響を受けています。首肩こりや眼精疲労などある場合には、このルートが滞りやすくなります。

どこが赤いのかでアプローチが変わる

血流と炎症を区別する

炎症は一日中変化しない赤み

炎症反応は、組織の修復や異物の処理などの目的を持って起きています。期間はかかりますが、時間と共に良くなるものです。保護や血流を促す頃で、より修復は促されます。目的を果たした体は、血液を集める反応がおさまり、顔をはじめとする炎症が起きた部位の赤みは引いていきます。今回の顔の赤みは、炎症以外でも起こります。顔に起きた赤みを炎症とそれ以外で区別するには、体調や状況の変化で赤みが変化するかどうかで見極めることができます。

熱が籠るのは鬱滞

体が暖かくなった時に赤くなるのは、熱のこもりです。血液が顔で渋滞している時に起こりやすいです。熱を冷ます、血流を体の下の方へ引き込むことで引きやすいです。

潤いで引くのは乾燥

お湯でも水でも皮膚に潤いを与えたときに引く赤みは、乾燥によって起きた赤みと考えます。朝の洗顔や入浴後の変化を見るとわかりやすいです。

冷えて引くのは熱

外出したり、水などで潤いを与えた時に引く赤みは熱のこもりです。血液が顔で渋滞が起きている時に起こりやすいです。顔の赤みは、炎症も含めて複合的に起きていることが多いです。どんな少しの変化でも、赤みの変化を見逃さずに観察することが大切です。

赤みの変化で問題がわかる

赤み対策

乾燥にはスキンケア

顔が赤い時は、熱のこもりや乾燥などで起こりやすいです。その反応のために、かゆみを感じてかいて皮膚を傷つけてしまうことがあります。皮膚が傷つくことで、炎症や乾燥などが助長され、更なるかゆみを引き起こす悪循環が起きてしまいます。そのため、スキンケアで乾燥を抑える必要があります。1つずつ対処することで、体にかかる負担が減っていきます。熱がこもっている時に、ワセリンを塗ると余計に熱がこもりやすくなります。そんな時は、クリームや乳液などにとどめ、血流を促すケアと併用して対応すると良いです。

渋滞は温熱療法

血液の渋滞が起きている時は、こりを解消して顔から下へ血液を引っ張り落とすことが必要です。特に首肩の凝りがあることが多いので、首やのどを温めるケアが有効です。

鬱滞にはコリを取る

血液の巡りをよくするには、体の緊張を解消すると良いです。首や肩などの顔の血液を供給する部分の凝りの解消は有効です。また、手足末端の冷えは、寒さや緊張によって起こりやすいです。末端に向かうはずの血液が行き場を失い、体の中や頭に集まることもあります。ですので、部分の緊張緩和と合わせて、体全体の緊張を解消するケアも大切になっていきます。

組み合わせて対応すると良い

まとめ

顔の赤みは炎症以外でも起こることがあります。赤みの変化で問題がわかるので、こまめな観察が大切になります。スキンケアと合わせて組み合わせのケアが有効ですので、ぜひ、試してみてくださいませ。

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」