腕や足にボコボコと隆起する湿疹はありませんか?これは痒疹と呼ばれるものかもしれません。この痒疹は、金属アレルギーなどの全身の免疫異常でも起こると言われています。しかし、この痒疹は厄介なことに、一度できはじめると広がりやすい特性があります。痒疹は体で免疫異常が起きています。その異常が一度肌に出てしまうと、痒疹を作るクセが定着しているので、広がりやすくなります。今回は、そのような痒疹がなぜできるのか?そして痒疹を焼くことなく消えていく前での内容をお伝えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
ボコボコする湿疹の痒疹とは?
腕や足、お腹など全身にボコボコした湿疹を「結節性痒疹」と言います。腎臓病や金属アレルギーなどでも見られる湿疹です。しかし、体の免疫異常でも、この痒疹は見られます。
なぜ、痒疹は起こるのか?
この痒疹は、アレルギー反応が皮膚で切り返し起こることで、免疫細胞が集合して隆起するものです。そのため、アレルゲンの摂取や免疫応答が正常に行われない場合によく見られます。また、風邪を引いたり高熱を出して体温が上昇することで小さくなる特徴があります。
その理由は、免疫応答の対象がウィルスに向けられる、体温が上昇することで、免疫応答が正常に働くなどが考えられます。また、体が冷えやすい人、慢性的な炎症を持っている人にもよく見られます。痒疹とは、このように免疫応答に異常を来たしやすい人に見られる皮膚の症状なのです。
痒疹ができる原因
- 免疫反応が慢性化している
- 体の冷えがある
- アレルギー症状を頻繁に起こる
1,免疫反応が慢性化している
免疫反応とは、体に対して異物が侵入した時に、その異物を排除する働きです。これは外部からの侵襲だけでなく、食べ物などのアレルゲンの摂取でも起こります。
腸内環境の異常
リーキーガット症候群でも見られます。リーキーガット症候群とは、腸内に炎症が起こり、その炎症によって腸壁のバリア機能が破綻することで、未消化な食べ物が体内に侵入して異物と認識されてアレルギー症状が起こるものです。
金属アレルギー
このアレルギー症状は、金属アレルギーでも同じようなことが起こります。体内金属が溶け出す、食事中の金属に反応するなどして、血液中のタンパク質と結合して全身を巡ることで、全身にアレルギー症状が起こります。
このような全身に及ぶ免疫応答が慢性化していると、血管から皮膚に反応が起こるサイクルが慢性化して、皮膚の細胞に免疫細胞が集まり、結節状の湿疹を作ります。それが結節性痒疹です。
2,体の冷えがある
免疫応答は36度5〜37の体温で正常に働くと言われています。このような体温の人は現在は少なくなってきています。そのため、免疫反応が正常に働きにくい人が増えています。体の冷えは、かゆみを引き起こす元にもなります。
慢性化している方の多くは、体の冷えやむくみを伴います。一度痒疹ができると、かゆみを感じて掻いた部分い痒疹ができやすくなります。その現象を解消するためには、かゆみを感じた時に掻く以外の対処でかゆみを収めることが必要になります。冷えがある場合は、温め促すことで解消されやすいです。
3,アレルギー症状を頻繁に起こる
免疫応答は体が異物に対する反応です。自分の反応が異常な場合に痒疹は起こります。しかし、その反応が正常であっても、頻繁にアレルギーと接して、アレルギー症状を起こす人にも、この痒疹は起こりやすくなります。
厄介なのは、一度痒疹ができると、かゆみ刺激などによって起こりやすくなるということが見られます。優先すべきことは、かゆみの元を断つことです。つまり、体がアレルゲンと接する機会を減らすということです。アレルゲンの接触があれば、慢性化して反応を起こし続けてしまうからです。
痒疹ができた時にすべきこと
- アレルゲンの除去
- 体の冷えを改善
- 腸内環境の排泄能力を整える
1,アレルゲンの除去
免疫の応答が繰り返されることで起こるのが痒疹という結節状の湿疹です。ですので、まずはアレルゲンの除去をして、反応する頻度を下げます。
即時型と遅発型のフードアレルギー
例えば、食物アレルギー。これは即時型と遅発型があります。IgE黄帯で反応するのが即時型です。IgG黄帯で反応するのは遅発型のアレルギーです。それぞれの検査によって反応する食物が異なるので、除去をする時には必要な検査です。
花粉症の交差性抗原
また、花粉症をお持ちの場合は、交差性高原の食物の除去も考慮する必要があります。例えば、スギやヒノキ花粉の場合は、トマト、りんご、ももなどでも内臓へ負担をかけてしまいます。気がつかないうちにアレルゲンを摂取し続けているということはよくあります。
金属アレルギー
さらに、金属アレルギーは、パッチテストをしても3割は偽陰性と言って検査でも反応しないこともあります。コーヒーや海藻など食物にも含まれているので、日頃から触れるもの、食べるもののチェックが必要になってきます。
2,体の冷えを改善
体の免疫応答が正常に働くためには、体温が36度5異常に保たれる必要があります。痒疹ができやすい人の特徴は、低体温です。また、暑がりにかゆみが起こりやすいと思われがちですが、冷え性の方の方が多いです。
冷え性でかゆみが起こる理由
かゆみは、熱のこもりや急激な温度変化でも起こります。汗をかいた時にかゆみを感じる場合は、体温をコントロールできないために汗をかいているのです。汗をのものに対してアレルギー症状を起こしている場合は、汗を拭えばかゆみは止まります。汗がアレルゲンであれば、除去すれば解決する問題ですのです。それでも持続するのは、汗ではなく、体の熱の排泄ができていないことが考えられます。
風邪を引いたり体温が高くなることで、皮膚状の痒疹は小さくなっていきます。これは、免疫応答が正常に働き始めたために、起きている現象です。
2-1体を温めるペットボトルマッサージ
3,腸内環境の排泄能力を整える
体の免疫は部分いよって担当する細胞が異なります。体の外側である粘膜は7割の免疫応答が行われています。その中でも腸管免疫は体の免疫の要です。全身に起こる免疫異常を整えるには、腸内環境の状態を整えることは外せません。正常に行われているかは、大小便の排泄状態を観察します。
痒疹ができないためにできる予防
アレルゲンの除去に加えて、排泄能力、体温の保持が必要です。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?痒疹はおできのように液体窒素などで役対処法もあります。しかし、その対処では、皮膚へ傷が残ります。また、なぜ、その結節ができたのかが不明であると、予防ができません。痒疹は体の免疫応答の異常で起こります。免疫を整えるには、腸内環境、体温、循環を整えることで改善できます。体の中から正常にすることができれば、肌に異常が出ることは無くなります。是非とも、自分の体に起きている現象が、何によって引き起こされているのかの、整理することから観察してみてくださいませ。
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