長引く湿疹・アレルギーの根本原因と改善への道筋:専門家との対話から学ぶ
このブログでは、オンライン相談の対話を記録しています。
今回のケースでは、長引く湿疹やアレルギーに悩む方が、専門家との対話を通じてその根本原因を探り、改善へと向かうプロセスを会話形式で記載しています。
オンライン相談ではまず、医療機関での正確な診断の重要性が強調され、アレルギー検査の必要性や、炎症を抑えるための薬の適切な使用法の見直しを行います。 次に、体質改善と自然治癒力の向上に焦点を当て、水分摂取、排泄の改善、そして「冷え取り健康法」のようなセルフケアの考え方を見直すことの重要性を指摘。特に、「緊張」が血流悪化や冷え、痒みにつながるという視点の話になりました。
最終的に、セルフケアの限界を認識し、治療院での集中的なケアを視野に入れながら、日々の生活の中で「緊張を緩める」といった意識的な行動を取り入れることの価値が示唆されています。この会話を見ることで、症状の裏に隠された身体のメッセージを読み解き、根本からの改善を目指すためのヒントが得られます。
専門家との対話から学ぶ、湿疹とアレルギー対策の第一歩
専門家: こんにちは。よろしくお願いします。事前の問診票から見たことを整理させていただきます。
専門家: まず病院でしっかり診てもらうことが非常に重要です。今の症状が本当に病気によるものかどうかが大事な話です。ある程度の定期的な受診が必要です。
専門家: 皮膚科には行っていないとのことですが、まず病院に行った方が良い問題です。
専門家: アレルギー検査の結果は半年もあれば変わります。今の症状がアレルギーによるものであれば避けることが必要です。何に反応しているかという外部環境を整えることに加え、アレルギー反応やヒスタミンが増える自分の生活習慣や体へのアプローチが必要です。
専門家: 何かに反応しているかどうかの診断や検査は病院でないとできないため、そこをちゃんと行った上で進まないと話が進まなくなってしまいます。
要約
まず病院で現在の症状の原因特定(病気か、アレルギーかなど)のための受診と検査が必要であること、特に皮膚科受診の必要性、アレルギー検査結果の変化可能性、外部・内部からのアプローチの重要性について話し合いました。
湿疹治療の基本と自然治癒力の限界:薬とセルフケアのバランス
専門家: 薬を塗って湿疹が収まるかどうかで、起きている問題が炎症であるか判断できます。ステロイドで収まるなら炎症と判断できます。 収まりきらないなら炎症の程度が強すぎるため、薬の強さを上げることを医師と相談の上で検討するのが一般的です。炎症はピークが3日で、1週間程度で緩やかに良くなるものです。この期間で薬の効き目や自然治癒で治るかどうかを見ていきます。また、表面の湿疹がゼロになった後、 薬を減らして再発する場合、炎症が起きた原因が取れていないため、外から塗るだけでなく内側から原因をなくす必要があります。湿疹が消えない、治りきらないのは、症状を起こし続けているか自然治癒力の範疇を超えているということです。普通は放っておけば治ります。原因が特定できないと迷走します。分かるものはちゃんと分からせた方が良くなります。
貧血は一番怖い問題で、不正出血などで出血すると皮膚が弱くなります。子宮筋腫なども大事な問題ですが、放置していますね。病院で病気を薬でコントロールしつつ、自分の自然治癒力で補うような橋渡しができるのが理想です。
質問者: 全く薬を使わないより、使いながらやっていくのが大切なのですね。
専門家: 治っていない現状は、自力や生活習慣だけでは賄いきれないということです。湿疹があるだけで痒みが出て、自分で掻くことで痒みや湿疹を増やし続けている可能性もあります。治療院や整体など、他で体のケアをしてもらっていますか?
質問者: ないです。
専門家: 自力の限界を迎えているわけですから、そのままでは良くならないでしょう。どんなものでもある程度の期間と量で変化するという見込みが立ちます。良くしたいなら3日〜1週間で変化があるかを見極めるべきです。変化がないなら、それ以上の期間続けても治る見込みが分からず迷走するだけで時間がもったいないです。 薬以外にも炎症を抑える方法はありますが、薬は24時間効き続けるため変化が早いです。薬を使わないなら、それだけしっかりセルフケアをやる必要があります。3日〜1週間で変化があるかどうかでセルフケアの方法や程度が適切か判断します。変化がない人には薬を使った方が良いです。
要約
薬(ステロイド)による炎症判断、治療のステップ(原因の特定と内側からのアプローチ含む)、薬や病院受診の意義、自然治癒力の限界、自己ケアの限界、貧血や子宮筋腫などの他疾患の放置、対症療法と根本原因へのアプローチの重要性について話し合いました。
湿疹の裏に隠された身体のメッセージ:自己免疫疾患、冷え取り、そして排泄の重要性
専門家: 湿疹の状態を拝見した感じ、広い範囲に出ているが、体液やひび割れはなく、ぐじゅぐじゅではないですね。そこまでひどい状態ではないです。自己免疫疾患の場合、ダイエットやファスティングは絶対してはいけないタイプです。
質問者: そうですか。
専門家: 自己免疫疾患は免疫が自己と他を区別する問題ですが、ダイエットは自分の細胞を破壊する行為であり、自分に矛先を向けてしまいます。リウマチや膠原病になりやすいです。自分を責めやすい人、責任感が強い人もなりやすい傾向があるというデータがあります。
質問者: 心も繋がっているのですね。
専門家: 意識で変えるのは難しく時間がかかります。過去の選択や習慣の結果です。それでも知っておくだけで違います。 子宮筋腫は溜め込む場所なので、手放すのが苦手、溜め込みやすい、不安が強い人がなりやすいです。排泄がうまくいかない人とも関連があります。質問のあった 冷え取り健康法については、下半身を温めて上半身を冷やす療法です。健康法の二本柱としてきたのは、靴下の重ね履きと半身浴ですね。 気にされているめんげん(好転反応)は急に症状が出るものではありません。風邪のように兆候があってから症状が出ます。このように反応の出方が分かっている人は期間や指標を目安に行っているケアが良いか悪いかが判断できます。何でもめんげんと肯定するのは良くありません。薬と同様、副作用があります。長期的にやると副作用が出る可能性があります。長期的に冷え取りをやっている場合、下を温めて上を冷やすやり方で副反応が強く出ている場合は、反応が出るぐらいやっているか、もしくは今抱えている問題はそれだけでは解決していないという結論になります。
質問者: なるほど。
専門家: 湿疹系の治療で最初に確認すべきは、排泄がうまくいっているかどうかです。
要約
湿疹の状態確認、自己免疫疾患とダイエット・メンタル・子宮筋腫との関連、冷え取り健康法の考え方、めんげんについての見解、長期的な冷え取りの可能性のある問題、そして排泄の重要性について話し合いました。>
体質改善への道:水分摂取と排泄、そして痒みの真の原因を探る
専門家: 排泄は主に便と尿で、正常な人は食べたら出ます。毎日お通じがあるか、尿は7〜8回、150ccが正常と言われています。排泄の状態はどうですか。
質問者: 水分は取る方で、トイレ(尿)はまあまあ良いと思います。便は冷え取りを始める前は便秘だったが、始めてから1日に1回出るようになった。
専門家: 水分は1日どれぐらい飲んでいますか。
質問者: 測っていないが、午前中に茶を1杯、午後は常に何か飲んでいて、合計コップ6〜7杯です。
専門家: それでは足りないですね。成人で1.5〜2L必要です。1.5〜2L飲んでいれば尿が1回150cc出るのが医学的に正常です。全然足りていません。今の時期ならもっと必要です。水分が少ないのに尿が多いなら、冷えや緊張で出すぎている可能性もあります。正常に対して自分がどうであるか見ないと、飲んでいるつもりでも数字で見ると飲んでいないと言えます。
質問者: 冷え取り前は3〜4日に1回の便秘で苦しんでいましたが、今は1日に1回、調子の良い時はすっと出ます。
専門家: 便秘は炎症であり、歯周病にもなりやすいです。排泄がうまくいかないと老廃物が蓄積し、免疫反応が過剰になりやすいです。今、湿疹が先に出ているのか、痒みが先で掻いてしまっているのか、どちらですか。見た感じ、痒みはそんなにないし、湿疹の形も定まっていないので。
専門家: 痒くて掻いているうちに広がっている可能性もありますか。自然に出てくる感じもあるのですね。アトピーはアレルギー性の皮膚炎で、アレルギーの摂取や接触による炎症反応(痒みと湿疹)が主です。アトピーならアレルギー物質を減らす、湿疹の総量を減らす必要があります。炎症反応は異物処理で、異物がなくなれば3日〜1週間で収まります。ヒスタミン過剰の症状もあり、ヒスタミンを減らすには水をたくさん飲んで出すのが有効です。
専門家: どんな時に痒みを感じるかという質問。痒みを感じて掻くタイミングが1日何回もあります。その時に体に負担がかかっています。どこで何をしている時にどこが痒いかデータを取りましょう。負担がかかった時に痒みが出ることが分かります。
専門家: 体が硬い、血の巡りが悪いなども痒みの原因になります。痒みが出るタイミングやシチュエーションが違えば対策も変わります。
専門家: アレルギー以外にも、硬さ、血行不良、炎症などが重なって慢性化している可能性があります。
専門家: この3年間続いているのは、コロナ禍からの3年間で生活習慣などが変わったからかもしれません。
要約
排泄(便通、尿)の状態確認、特に水分摂取量不足の指摘、便秘改善と免疫反応の関連、湿疹と痒みの関係、痒みの原因(負担、硬さ、血行不良など)特定のためのデータ収集の重要性、アレルギー以外の慢性化要因、過去の生活習慣の変化の可能性について話し合いました。
冷え取り健康法と向き合う:習慣の見直しと「緊張」がもたらす体への影響
質問者: 冷え取り健康法を始めてから症状が出ているので、それが原因かと思っています。
専門家: 冷え取り以外の生活習慣は変わっていませんか。ずっと自宅でオンラインの仕事をしていますね。冷え取りをやめれば変わる可能性はありますね。
質問者: 最初はめんげんだと思い良いことだと捉え、長時間半身浴をしていましたが、悪化するので怖くなりました。去年からやめようと思いましたが、風呂に入ると痒みが楽になり、早く治る感じがしたのでやめられませんでした。半身浴時間を2時間から40分に減らし、漢方も試しました。
質問者: 今年は出ないかと思いましたが、またこの時期に出てきました。精神的に慣れたのか、今年は早く収まりそうですが、この辛さが続くのかと思うと何か変えないといけません。
専門家: 冷え取りを減らして良くなったなら、それは冷え取りのやりすぎだったという結論になります。
専門家: 冷え取りは半身浴や靴下の重ね履きが全てではありません。頭寒足熱の考え方なら、手足の巡りを良くする方法は他にもあります。運動(歩くこと)が大切ですね。
専門家: 温まった方が楽なら血流が悪い可能性があります。なぜ血流が悪いか原因を考える必要があります。
専門家: 温めるのは対症療法です。それに依存してしまうなら、なぜ冷えたかという原因を改善した方がよっぽど良いです。
質問者: そこはすごく納得しました。
専門家: 原因に対してアプローチしていませんね。緊張を取るようなこと、緊張を自覚することはありますか。
専門家: 手足の毛細血管には交感神経のみが通っています。緊張すると血管が収縮し血流が悪くなり、その結果冷えます。パソコン作業なども緊張につながります。緊張し続けると私たちは冷えます。緊張を自覚したり、緩めることをした方がそもそも冷えません。温めるだけでは不十分です。緊張しながら温めると汗をかき余計冷えることもあります。緊張を緩めることを意識的にしていますか。
質問者: 緊張を緩めることはしていない感じです。
専門家: そちらの方がよっぽど先にやるべきことだと思います。
専門家: 体を良くするための手順が間違っています。なぜ冷えてしまうのが問題なら、緊張を緩めること、巡りを良くすることを半身浴や靴下以外の方法でされると良いでしょう。痒みが出る前に、手足が硬い、動きにくい、冷たくなるなどの症状があったはずです。痒みの前にそちらを先に取られるべきです。冷え取り療法をやれば良いのではなく、そもそも自分の体調管理を良くすることだと思います。
要約
冷え取り健康法開始後の症状悪化とその原因の可能性、冷え取りの方法調整とその影響、冷え取りの代替策としての運動や血流改善の重要性、そして体温調節や血流と深く関わる「緊張」が症状の根本原因の一つである可能性、緊張を緩めることの重要性について話し合いました。>
根本解決へのロードマップ:体の声を聞き、専門家の力を借りて変化を促す
専門家: 痒みを感じた時はそこに負担がかかっているので、そういったことを細かく見ていくことが大切です。その前に何をしていたかなども振り返ると良いでしょう。
専門家: 体の硬さの基準はほっぺです。痒みが出やすい場所などを触ってみて、ほっぺより硬くなっているか確認しましょう。
専門家: リウマチかどうかの判断について。リウマチは炎症によるものなので、1日の中でそんなにすぐ楽になるなど波はありません。捻挫した時の痛みに波がないのと同じです。緊張による問題なら1日の中で波があります。
専門家: 朝のこわばりは血流の悪さプラス炎症というダブルパンチです。
専門家: 自分の状態を正しく知るためには、もっと厳密に見ていく必要があります。例えば睡眠問題も、中途覚醒か入眠困難かで対処が違います。緊張しすぎている自分を少しでも緩めることが良いでしょう。
専門家: 自力でできるセルフケア方法として、まず緊張を取る方法をいくつかメールで送ります。
質問者: 分かりました。
専門家: やることで、指の動きが楽になった、呼吸がしやすいなどの変化を確認できます。まず全体的に緩むことが必要です。ただし、これだけですべて解決するわけではないでしょう。
専門家: 治療院や整体など、体のメンテナンスを短い期間で集中的にやった方が良いです。炎症のピーク(3日〜1週間)を目安に、まずは週1回ぐらいで1ヶ月見て、冷えやこわばりがどれくらい減るか確認すると良いでしょう。緊張やこわばりによる問題は1週間後には変わってくる可能性があります。リフレックスソロジー(足もみ)なども良いと思います。自力でやるよりも人にやってもらって緩んだ状態を作る方が楽になりやすいでしょう。
専門家: 治療院に行くこと自体よりも、普段の生活から体の状態をニュートラルに戻すことが必要だと思います。移動時間なども考えるとそちらの方が絶対良いでしょう。
専門家: 緊張を抜くこと、体の力の入り具合や押されて痛い場所を減らすことで、痒みを感じる頻度やタイミングが変わってきます。治療院のペースは週1回で1ヶ月見て、写真や自分で触るなど変化を確認しながら進めましょう。
専門家: 薬を使う意味合いは、問題を区別できることです。塗っても飲んでも変わらない問題は、炎症や湿疹以外の問題か、炎症や湿疹が多すぎるかのどちらかに区別できます。そう判断できれば、薬以外のことが必要だと分かります。そこで、緊張を緩めることを提案しました。緊張を緩めてみてどこまで変わるか、こうして一つずつ問題を切り分け、減らしていくと何が問題か分かると思います。
専門家: こういった形で大きな方向性を定めると、今まで3年間、この季節になると出ていた症状が減るのではないでしょうか。特にこの季節は緊張しやすいですから、それも関係あるかもしれません。本当はそんなにひどい状態ではなかったのかもしれないですね。
専門家: 緊張と冷えの関係です。緊張があると温めるだけでは症状を賄いきれないので、まず緊張を抜くことから始めましょう。
専門家: 今やっている冷え取りの半身浴40分は普通です。無理に嫌だと思うことはやる必要はありません。めんげんはそんな都合の良いものではないので、気にしなくて良いです。
専門家: 話した内容と、やってもらいたいセルフケアの方法をメールで送ります。1週間後にメールで調子どうですかと聞きます。今日から1週間以内にどこか治療院に行ってみてください。肌荒れに関係なく。
専門家: 治療院で違った体の体感が得られる可能性があります。また1週間後にメールで調子を聞きます。
専門家: この会話はYouTubeの限定公開で送ります。大きな方向性を定めてやっていきましょう。
要約
痒みの原因特定の更なる詳細(体の硬さ、負担)、リューマチと緊張によるこわばりの区別、緊張を緩めることの重要性、自力セルフケア(緊張緩和)の提案、治療院や整体での集中的なケアの推奨、薬を使う意味(問題の区別)、今後の具体的な進め方(セルフケア試行、治療院受診、メールでのフォローアップ)について話し合いました。>
湿疹・アレルギーの悩み、一人で抱えずに専門家へ相談を
今回のブログでは、長引く湿疹やアレルギーについて、専門家の視点から多角的に解説しました。症状の根本原因を探り、適切な治療とセルフケアを組み合わせることの重要性、そして「緊張」のような意外な要因が体に与える影響について、深くご理解いただけたのではないでしょうか。
もしあなたが今、湿疹やアレルギーの悩みを抱え、どうすれば良いか迷っているなら、一人で抱え込まずにぜひ専門家へ相談してみてください。オンライン相談なら、ご自宅から気軽に、あなたの体の状態に合わせた具体的なアドバイスをもらえます。一歩踏み出すことで、長年の悩みが解決に向かうかもしれません。
専門家と共に、あなたの体と心に寄り添い、健やかな毎日を取り戻しましょう。
お電話ありがとうございます、
川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。