夏に気温が高くなり、汗を掻くことで痒みが出ると思われがちです。確かに汗に対してアレルギー反応が起こりかゆみを感じることはあります。
しかし、もしそうであれば、汗を拭えば痒みは止まります。もしかしたら、汗以外のことが原因で痒みが出ていることもあるのです。その原因は「冷え」です。その原因が明確になれば、かゆみを止めて快適な夏の日々を過ごすことができます。
今回はそのような冷えによるかゆみについてご説明させていただきます。よろしくお願いいたします。
1,汗をかいた時に痒くなる理由とは?
- 1,汗に対するアレルギー反応
- 2,熱のこもりによる反応
- 3,汗で冷えることによるかゆみ
汗をかいた時に痒い。そう感じた時に見るべきことは、痒み以外の体の変化です。もしかしたら、その痒みは、汗以外このこと起きているかもしれません。体が熱を持っても、汗をかいて発散させます。汗をかいてそのままでいると、体が冷えて痒みが出ます。
この2つは、汗をかいているけども、痒み自体は、汗によって起きたものではありません。その場合は、汗を拭うことではなく、むしろ汗をかきやすい体にする方が楽になることさえあるのです。
1-1,汗に対するアレルギー反応
汗を大量にかくと、汗腺に炎症が起こります。本来は、汗のミネラル成分は、汗腺で濾過されて再吸収されます。しかし、大量に出るとその再吸収が追いつきません。玉のような大汗では、このようなことが起こりやすいです。また、その大量の汗に対してアレルギー反応を起こすことで、湿疹が出ます。これを「汗疹(あせも)」と言います。この場合は、熱の発散や汗の処理をすれば、痒みは楽になります。
1-2,熱のこもりによる反応
体は36度5分を維持するようにできています。この体温は、体が機能するのに最適な温度です。しかし、気温の変化で影響を受けると、体温は上下してバランスを崩します。自律神経がその調節をしているのですが、うまく働かないと、体は別の手段で、体にかかる負担を解消しようとします。その1つに掻くという行動があります。掻くことで水分を集めて熱を発散させます。また、体が熱を持つことで、血液がドロドロになります。その巡りを解消しようと撫でさすり促す行動を取るのです。この場合は、熱を冷まして巡らせることで、解消できます。
1-3,汗で冷えることによるかゆみ
汗をかいて痒い場合は、汗をかいてそのまま冷えてしまうことがあります。痒みを感じた時に、汗をかいていることが多いので、汗の生徒思われがちです。しかし、実際は、冷えていることで痒みが出ることもあります。この場合は、汗を拭うだけでなく、温めて巡りをよくすれば、解消できます。汗は自然乾燥させない方が良いのです。特に、空調の効いた部屋へ戻った時などに起こりやすいです。
2,体が冷えて痒くなる理由とは?
- 1,冷えによる巡りの改善
- 2,麻痺してしまう肌の感覚を戻す
2-1,冷えによる巡りの改善
体が冷える時に、両腕をさすることは無意識にする行動の1つです。本能的に体が起こすのは、体の欲求なのです。寒い時に、掻いてしまうのは、巡りをよくして温めたいからです。しかし、掻くことが癖になっていると、爪や指を立ててしまいがちです。そんな時は、撫でさすり温めることで、傷にできにくくなります。
2-2,麻痺してしまう肌の感覚を戻す
体の緊張が強くなると、体の感覚が鈍くなります。緊張とは寒さだけでなく、ストレスなど様々なことで起こります。そのような状態を戻すために、掻く、つねる、たたくなど無意識に行ってしまいます。しかし、そのように痛めつけなくても、「触れている」だけで体の感覚は戻っていきます。自分だけでなく、人に触れてもらうことでも解消できます。
3,夏に体が冷えて痒みが出た時の対処法
- 1,ホットパックで温める
- 2,ペットボトルマッサージで緩める
- 3,アイスマッサージをしてから温める
3-1,ホットパックで温める
温めることで、皮脂や汗が分泌されます。副交感神経が優位になり、緊張もほぐれます。乾燥しやすい部分やお顔などにされるととても良いです。
3-2,ペットボトルマッサージで緩める
緊張が強い時に、マッサージを受けると痛いことが多いです。そんな時は、温めて巡らせることで、緊張も和らぎます。
3-3,アイスマッサージをしてから温める
痒みがある時は、冷やす、温める、巡らせることで解消できます。このようなことは体の状態や環境などの状況によって組み合わせます。夏の場合は、冷やしてもぶり返しやすいです。むしろ、痒みを止めて最後は温めた方が、巡りもよくなり体の深い部分から血流改善を図れます。
4,体を冷やさないためにできること
- 1,体の緊張をとく
- 2,汗をかいてしっかり拭う
- 3,体温より低いものの摂取は控える
4-1,体の緊張をとく
体が緊張していると、刺激に対して過敏になりやすいです。ちょっとしたことでもすぐに痒みが起こります。慢性化してくると鈍感になります。そんなこと続くと、帰宅した時や休息時間に痒みを感じるようになります。まずは、そのような緊張を解くことが大切です。深呼吸や的うどな休息が良いです。
4-2,汗をかいてしっかり拭う
汗をかくと体は冷えます。この冷えが痒みの元にもなります。汗そのものを放置しては、汗による痒みを引き起こします。ですので、適度にぬぐい、清潔にされると予防ができます。
4-3,体温より低いものの摂取は控える
体の冷えは、中から起こることもあります。冷たい水やアイスなどもその1つです。それが原因で体が冷えると、冷えた部分が痒くなります。そうならないためにも、できるだけ、体ぼ体温よりも低いものは避けましょう。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
アトピーを始めとする痒みの対処は、冷やすことが多いです。しかし、冷えることでも痒みは起こります。特に夏場には、それが顕著に現れます。そのことに気づけると、未然に防ぐことができます。ぜひとも、暑くなる前から、体質改善に取り組んでみましょう。
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