帰宅すると足がかゆい理由(症例)

背景と自覚症状

背景と自覚症状

寝ている時に足をかいてしまっている

ふとした時に腕をかいている

事務仕事で帰宅すると痒みが出る

休み明けよりも週末の方がかゆい

現状把握

現状把握

座る時に前屈み気味で脛や肋に負担

お腹の硬さや肋が閉じることで腕の強張りや滞りが起こりやすい

疲労が溜まる、蓄積することで痒みが強くなっている

座ることで受ける負担

座ることで受ける負担

座面による圧迫

座ることで体には負担のかかる部分の違いがあります。例えば座面に接しているお尻が圧迫を受けて硬くなることがあります。そのほかにも、内臓が下垂することで内側から圧迫されて血液の回りが悪くなる場合もあります。特に長時間の座位では、体を支えるための姿勢が崩れやすく、骨格や筋肉疲労によって首肩こりなども起こってしまいます。

姿勢が崩れて猫背やストレートネック

座る姿勢が長時間続くことで、体の姿勢が崩れやすくなります。姿勢が崩れた代表的な問題が猫背ストレートネックです。猫背ですと、丸くなって呼吸が浅くなりやすいです。ストレートネックは首が固まってしまい、食いしばりや頭痛など様々な症状が起こりやすくなります。

デスクに腕を乗せて体を支える

姿勢が崩れた時に、私たちは無意識に立て直そうとします。例えば、机に腕を乗せて胴体ではなく腕で支えようとします。その結果、腕のこりや脇周囲に疲労が溜まりやすくなります。腕はものを掴んだり、操作をする動かすことに使われますが、支える負担が重なることで必要以上に疲労や緊張してしまいます。その結果、こりやかゆみなども起こりやすいです。

前屈みでの脛への負担

前屈みの姿勢になると、前ももや脛で体を支えようとします。体全体でバランスを取れていれば良いのですが、偏ってしまうとこりや強張りが起こりやすいです。足が攣りやすい、むくみやすいのもこのような負担が重なることで起こることが多いです。

運動不足でむくみやすい

長時間の座位は、血流を阻害して下肢のむくみを誘発します。血液の滞りやむくみは重だるさや乾燥肌などの皮膚症状も引き起こします。このように座る姿勢が長時間続くことで体には様々な負担が起こりやすくなります。次は、脛に負担がかかることで痒みにつながるメカニズムを解説していきます。

脛が痒くなる理由

脛が痒くなる理由

神経の圧迫で感覚過敏

神経が圧迫されることで緊張感覚が過敏になることがあります。筋肉の緊張があるとこりや張りやすく、場合によってはつってしまうこともあります。また、感覚が過敏になると痛みや痒みを感じやすくなります。座ることで、神経が圧迫されるとこのような普段は何も負担にならない刺激にも過剰ん反応してしまいます。

凝り固まってかゆい

筋肉が硬くなることで、強張りや膜の捩れが起こります。痒みはこのような硬さや捩れを戻そうとする時にも感じることがあります。かくという行為は、なぞる、押し付けるなど一連の動作が行われます。これによって一時的には良い状態に戻ることがありますが、繰り返す場合は皮膚が先にダメージを受けて湿疹などの炎症になってしまうこともあります。

循環が悪く老廃物が溜まる

脛に負担がかかり硬くなったり血流が滞ることで老廃物の蓄積が起こります。血液の滞りによって起こる老廃物を瘀血と言います。基本的にこのような老廃物は免疫の働きによって処理されますが、体力が低下するとその機能が果たせなくなり、吹き出物や炎症などに発展してしまいます。

足首の不具合でします

長時間の座る姿勢では、神経の圧迫で足首に違和感を感じることがあります。また、むくみを感じる時には、関節に体液が溜まりやすいので、乾燥や滞ることへの違和感を感て痒みとして感知することもあります。このように足首に負担はかかっていても、負担がかかった問題は足首にないため、痒みを感じてかいてもなかなか解消しないこともあります。

指の疲労で強張る

足首の違和感の1つに指の強張りがあります。前屈み姿勢で踏ん張ってしまうと、足首をまたがり脛に付着する指の筋肉がこわばってしまいます。筋肉の強張りのために、関節や筋肉が付着する骨周囲にも違和感を感じてかいてしまうことがあります。この場合は、痒みを感じてかくので、筋肉の形に湿疹が出ることがあります。このようにして、様々な負担や影響がスネの痒みを誘発しています。最後に、この方へ案内したセルフケアを共有させていただきます。

やってみる対処

やってみる対処

まずは、座る姿勢を無理なくできるように背もたれを使うことを提案しました。そうすることで足などへかかる負担も軽減させることができます。次に固くなってしまったすねへかっさなどを用いて膜のよれを整えるケアを案内しました。スネの膜のよれは、衣類越しにかっさをすることでシワを伸ばすように整えることができます。最後に血流の滞りを解消するために衣類越しのアイロンや湯たんぽで頻度良く温熱刺激を与えるよう勧めました。これらのケアを複合的に行うことで、原因はわからなくとも今よりもより良くすることができます。同じようにデスクワークや脛に痒みを感じている場合は、ぜひ、ご参考くださいませ。

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」