朝起きたときに首がかゆい(症例)

背景と自覚症状

朝起きたときに首がかゆい

テスト勉強で座ることが多かった

現状把握

現状把握

季節柄朝は気温湿度が下がりやすい

心肺機能の低下で肋が閉じやすい

股関節の硬さで引きつりが起きている

朝にかかる負担とは

朝にかかる負担とは

気温と湿度が低い

朝は気温や湿度が低いことで呼吸器へ負担がかかりやすいです。体は負担のかかった部分に硬くなって守ろうとする反応が起こりやすいです。呼吸器と関連する臓器は、気管支や肺がメインとなります。ですので、気管支や肺が収まっている喉や胸周囲に硬さとなって反応が起こりやすいです。そのため、首周囲の筋肉が硬くなって痒みが起こりやすいです。首周囲の硬さだけでなく、血流の悪さも起こると鬱血による乾燥や痒みも起こります。朝起きることで、その不快感を感じると解消しようとかく行為をすることが多いです。ですので、喘息持ち、喉や唇が乾燥しているなどがある場合は、室内の温度や湿度なども整えると良いです。

枕や寝具の影響

寝る時の環境は、湿度や温度以外にも、体を預ける寝具も含めて考えます。特には寝る時に当たり前のように使用しています。しかし、健康な体であれば、枕など使わなくても寝付くことができます。また、体調によっては、枕の高さや硬さが合わなくなることもあります。枕は高すぎることで首に支えるための負担がかかります。ですので、呼吸や嚥下のしやすさでその日に適切な高さは幅などを調節すると良いです。寝てしまった後は、調節ができないので、起きているうちにできることをして良い睡眠を迎えると朝の状態は格段によくなっていきます。

電磁波の影響

ここで取り上げる電磁波とは、屋内で使われる交流電気による影響です。主にコンセントから流れる交流の電気の影響です。屋内配線は壁を伝って部屋の隅々まで行き渡っています。この電磁波は、さまざまな体に影響を及ぼします。例えば、寝ている布団が壁に接していることで、寝ている体にも電気が伝わって、緊張だけでなく、アレルゲンを吸着してしまうことがあります。電磁波の影響は、食いしばりや体の緊張だけでなく、粘膜症状や精神状態にも影響を及ぼしてしまいます。そのため、長時間過ごす寝ている環境では、目に見えない影響も考慮する必要があります。

内臓の疲労

内臓が疲労することで寝ている間に体の回復が遅れてしまいます。実は起きている時よりも寝ている時の方が内臓には負担がかかります。その理由は、睡眠中にこそ体は回復や修復などの活動をしています。例えば、寝る直前まで食事をしていると、消化の活動が寝ている間にもずれ込んでしまいます。その結果、寝ている時にすべき活動が後回しになり、朝起きるまで、内臓には負担がかかり続けて、気だるい朝を迎えてしまします。寝る前にどのように過ごしていたかが、寝ている時の内臓へ影響するのです。次は、これらの影響を含め、首が痒くなってしまう理由をみていきましょう。

首に痒みが起きる理由

首に痒みが起きる理由

まずは、首そのものが疲れていると、血液の滞りや凝り固まることでさまざまな自覚症状が起こりやすいです。首が痒くなるという感覚もその自覚症状の1つです。単純に揉んだり摩ったりすることで解消されれば、それは首の疲労だったかもしれません。しかし、繰り返しケアをしても変化に乏しい場合は、硬くなったり滞る原因は首以外にあるかもしれません。以下に首に負担がかかりやすいことを解説していきます。

内臓の反応

内臓の疲労や反応で首が固まることがあります。例えば、首の中には食道が通っています。体の反応の傾向で、問題が起きている部分の垂直方向に反応が波及しやすいというものがあります。この反応の仕方は、食道の問題も例外ではありません。食道と連絡している胃腸の働きが低下する場合も首にこりや滞りが起こる場合があります。また、内蔵下垂で首の筋肉が引き攣ることもあります。このようにして、皮膚に赤みや痒みが起きていても、その反応が皮膚よりも奥からくる場合もあるのです。首の中には、食道以外にも気管支や首の骨などさまざまな組織があります。そのうちの気管支は呼吸と関連のある組織です。次は呼吸器が首に与える影響を見ていきましょう。

呼吸器の影響

呼吸器の機能が落ちることでも皮膚や筋肉に反応が出ます。例えば口呼吸であったりすると喉や首に負担がかかりやすいです。呼吸が浅い場合は、肋骨が閉じやすく、寝ている姿勢も気道確保をするように顎が上がったり、口呼吸をしやすくもなります。呼吸器への負担は、初めに述べたように朝方の気温や湿度からの影響もあります。外部の冷えや乾燥だけでなく、首の内側の滞りや口呼吸による粘膜の乾燥が余計に痒みを誘発しやすくなります。朝方の気温や湿度は自分ではコントロールしにくいものです。その場合は、体を整えてゆとりを持って睡眠に入ることで凌ぐことができます。体のゆとりは骨格や筋肉のしなやかさや柔らかさとしても現れます。最後は、首の骨や骨格を見ていきましょう。

背骨など骨格の影響

寝ている時には、寝返りをしたり動くことで無意識に体を整えています。体の無意識の反応が自然としやすい環境が回復しやすい環境とも言い換えることができます。しかし、寝る前に元々固まっている場合は、動きたくても動けなくて、余計に固まってしまうこともあります。その結果、明け方の痒みや寝違いなど寝ることそのものが負担になることもあります。そんな負担は、寝る前に、寝返りの訓練をしたり、鼻呼吸や嚥下がしやすい状態を作ってから寝ることで予防することができます。最後に、この方へ対しておこなったケアやアドバイスを共有させていただきます。

やってみる対処

やってみる対処

まずは、寝る前の過ごし方から変えていきましょう。食事の時間を早めることで内臓にかかる負担を軽減することができます。また、体調によって枕の高さや硬さは変わってきますので、どんな状態でも対応できるような枕の作り方を案内しました。そのコツは、鼻呼吸や嚥下がしやすいように、広い範囲で枕を使うということです。枕の使い方としてはおおむね、肩甲骨や肩までの範囲にあたるように寝てみましょう。そうすることで、枕そのものを返すことなく、鼻呼吸や嚥下がしやすくなります。さらに、電磁波の影響を避けるため、枕元にスマホの充電器は置かない、壁から離すなどの対策も必要です。ここからはセルフケアです。寝る前に行うケアとして、しなやかで柔らかい状態を作ります。肋骨を伸ばすストレッチやかっさを使用した筋膜リリースも有効です。また、寝る前の意識がある状態で寝返りをしてみましょう。単純に寝返りを繰り返すだけでも体は緩んでいきます。下記のショート動画にやり方を載せておきますので、やってみてくださいませ。この記事が少しでも役立っていただければ幸いです。

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