首の後ろのかゆみは内臓と神経を緩める

弱い部分や負担のかかるところへ症状が起こりやすいです。皮膚に現れる湿疹や痒みもそんな反応の一つです。

また、部位別にかかる負担はことなります。ですので、毎回の個人差を考慮して改善に取り組んでおります。

今回はそんな考え方や解消の仕方をお伝えさせていただきます。

首の後ろにあるものとは

  1. 頚椎という首の骨
  2. 僧帽筋という筋肉

頚椎という首の骨

背骨は高さや形状の違いにより名称が異なります。首の高さにある背骨を頚椎と言います。この頚椎は頭を支える土台となります。また、血管や脊髄の通り道となってもいます。

首は、一番奥深くの骨を中心に、神経や血管、筋肉などの構造物が層をなしています。次は、とくにボリュームが大きい筋肉についてお伝えいたします。

僧帽筋という筋肉

首には大きい筋肉と細かく小さい筋肉が層を成しています。今回はその中でも表層に近く大きい筋肉を紹介していたします。

首の周りには、僧帽筋という筋肉があります。

この筋肉は、肩をすくめる、肩甲骨を動かすなど支えたり運動したりと役割があります。

特に特徴的なのが支配神経です。副神経という神経に支配されています。この副神経は、脳から直接出ている神経です。この神経は内臓の神経とのつながりがあります。

首の骨や筋肉は、首を支えるだけでなく、呼吸を始め体の機能の働きの一端も担っています。これらの骨や筋肉は、疲労して硬くなるほか、体に負担が掛かり、その反応で固まることもあります。その反応が痒みや炎症につながります。

首や肩を硬くする要素

首や肩をが硬くなり固まると痒みや炎症につながります。しかし、すぐに皮膚には表れません。皮膚に出る前にさまざまな変化が起きています。その変化や負担に気づいて対処すれば炎症を予防することができます。

  1. 内臓への負担で筋肉が固まる
  2. 呼吸が浅くて固まる
  3. 猫背で固まる

内臓への負担で筋肉が固まる

内臓下垂や内臓の緊張で首周りや肩の筋肉は硬くなります。特に神経のつながりがあるので首や肩を揉みほぐしても、すぐに硬さが戻りやすいです。その場合は、お腹のこりを緩めることで柔らかくなりやすいです。

呼吸が浅くて固まる

呼吸が浅くなると肩をすめて代償します。首や肩は本来は呼吸する筋肉ではありません。ですので、首や腕を動かす以外に余計な負担が掛かり疲労や緊張で固まります。

猫背で固まる

頭は、首によって支えられています。姿勢不良が起きると、頭の位置が本来よりも前方に偏位して、頭を支えている支え方が変化して負担が大きくなります。また、首の骨にかかる負担を軽減させようと周囲の筋肉も緊張してしまいます。それらの負担が長期間加わることで、負担のかかった部分へ症状が現れやすくなります。

ここまでに、負担のかかる部分に痒みや炎症が起こりやすい。首や肩周りは姿勢や呼吸、内臓の問題で固まりやすいということをお伝えさせていただきました。

ここからは、それでは、その硬さをどのように解消するかの方法をご案内させていただきます。まずは、反応として固まった問題について解説させていただきます。

硬くなる反応の取り方

  1. お腹のコリをとる
  2. 肋を広げる呼吸をする
  3. 背骨全体をたわませる

お腹のコリをとる

肩先から首の後ろにかけて僧帽筋という筋肉がついています。この筋肉は脳から直接出た副神経の支配を受けています。副神経は内臓を司る迷走神経と連絡しています。そのため、お腹の調子が悪いことで肩から首まで固まります。

ですので、お腹のコリや不調を解消することで首から肩にかけての反応は落ち着きます。お薦めは、硬いら冷たい部分に手当てをすると良いです。

肋を広げる呼吸をする

呼吸が浅いことで肋骨の動きは小さくなります。肋骨が作っている胸郭という胸周りのスペースは首の安定と関係しています。首を安定させるには、この胸郭をよく動かすと良いです。

そうすることで、首が安定する。また、呼吸が浅く首や肩をするめる代償も解消されます。

内臓や胸郭以外にも首へ負担をかけるものがあります。それは首から下の背骨です。

背骨全体をたわませる

背骨は胸や腰の高さです名称が異なります。また、構造も違うので動きはそれぞれの高さで違ってきます。特に首は一番高い部分にあるので、骨盤や腰の骨の影響を受けやすいです。免震構造のマンションの揺れのように、骨盤や腰骨の些細な変化が首に届く頃には大きくなって影響します。首への負担を解消するには股関節や腰骨をたわませて固めないことが有効な場合もあります。

最後に、首周りそのもののケアについてご案内いたします。

首や肩を緩める方法

おすすめの方法は三つあります。

  1. タオルで牽引させる
  2. ゆっくり大きく動かす
  3. 頭の後ろで手を組み支える

首の骨の硬さは、タオルを用いて牽引すると、ゴリゴリや詰まり感の解消になります。

また、背骨全体が動くように、ゆっくり大きく動かすことでも、首の骨や周囲の筋肉は緩めやすいです。

最後に脳脊髄液のめぐりをよくするために、頭の後ろに手を組んで頭を後ろに引いて呼吸すると良いです。この姿勢になると、首が座り骨や筋肉に負担が掛かりにくくなります。また、骨が整列しやすいので、脳脊髄液のめぐりもよくなりスッキリします。

まとめ

さて、いかがでしょうか。

首の後ろに起きる湿疹やかゆみは、負担を解消することでよくできます。間接的な負担と直接固まった首を緩める方法が有効です。ぜひ、試してみてくださいませ。

首のアトピーについて詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」