夜痒くなって背中の広がる湿疹

夜中に傷ができるまでかく湿疹

主訴と経過

20年らいの湿疹がある。寝ている時に背中から腰回りをかいてしまう。傷もあってえぐるようにかいてしまう。痒みは広間に疲れると痒くなりやすい。背中の痒み以外にも、足のむくみ、肩こり、頭の重さも感じている。

薬を塗ってもなかなか痒みが止まらない。

体の状態と身体所見

皮膚には無数の傷がある。油分が少ないが、水分や弾力はある。pHを測ってみると4.7〜5.5で弱酸性を保てている。また、膝裏のみ6付近あるので、部分的に炎症が見受けられる。

体の状態は、炎症以外の問題が痒みを引き起こしていると考えられる。皮膚のひきつりだけでなく、姿勢や筋肉のこわばりが疑われる。寝ている時にかいてしまうので、体の疲労を取りきれないことによる掻きこわしの可能性が高い。

セルフケアと治療

座っている姿勢や立っている姿勢での背中のひきつりがあるので、あばらや背骨を緩めるケアを行う。

変化の兆し

体が回復できるのは、寝ている時に掻きこわしはなくなることで行われます。寝ている時の掻きこわしや傷がなくなることで体は変化していきます。

この症例のまとめ

この症例は、炎症がないために、薬も効かない事例です。薬は免疫を抑えて炎症を抑えるものです。ですので、痒みが炎症によって起こっていない場合には、薬の効き目は期待できません。関節的の硬さや筋肉のこわばりであれば、深い部分に刺激を入れようとして、強くかいてしまいます。その結果、皮膚が欠損して、炎症が起こります。このような場合には、皮膚の炎症と、深い部分の痒みが起こり、より強い痒みが起こります。かくほど、かゆい部分が広がってしまう悪循環に陥ってしまいます。そのような場合には、初めの痒みを起こしている問題を解消することで痒みの悪循環を断ち切ることができます。今回は、そのような事例でした。

 

 

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」