動くと体液が出る背中の湿疹

背中の湿疹

主訴と経過

全身に痒みが出ている。お風呂上がりには特に腕回りに痒みが起こる。

日中は仕事をしていると衣服が擦れて体液が出て、服がくっついてしまう。

体の状態と身体所見

肌の状態を見てみると、首回りから上は6近くになっている。高い部分でh6.8となって炎症の兆候が見られる。また、水分量や油分がないために乾燥しやすい。、風呂上がりの痒みは、この乾燥のためかと思われます。

また、背中については肌が脆いために衣類のスレで擦り傷のような状態になっていると考えられます。

セルフケアと施術

傷がある部分の保護を最優先にします。そのため、湿潤療法で背中の傷を保護します。短期間で皮膚の再生を促して、丈夫な肌にすることで衣類のスレから守ります。また、フィルムドレッシングを行うことで擦れの予防を図ります。

また、腕の痒みや傷は、あばらが動きにくいための強張りもあります。あばら自体がうまく動けないので、横隔膜を通じて緩めることを行いました。

変化の兆し

傷の修復

夜の掻きこわしの軽減

この症例のまとめ

治療には優先順位が必要になります。その優先順位は「傷の有無」「夜の掻きこわし」によって選択していきます。体が治したい部分や痒みの元を把握することで、体が治りやすい状態にしていきます。記事が治り動く範囲が広がることでできることも増えていきます。今回はこのような症例でした。

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」