コリン作動性蕁麻疹の対処は、汗をかけるかどうかで判断します。
汗をかけない場合は、医師へ相談することから始めましょう。
汗をかきにくい場合は、汗をかく訓練をすることで改善に向かいます。
それでは、蕁麻疹が起きる原因やメカニズムなど深掘りしていきます。
コリン作動性蕁麻疹とは
コリン作動性蕁麻疹の特徴
コリン作動性蕁麻疹の特徴とメカニズム
コリン作動性蕁麻疹のメカニズム
汗腺を支配する交換神経伝達物質であるアセチルコリンに対する一種の過敏症。
皮膚の中で漏れ出た汗がアセチルコリンを誘発し、皮膚の肥満細胞を刺激してヒスタミンが出ます。これによって膨疹ができるのです。
コリン性蕁麻疹に遺伝性はありません。
病因として, ピロカルピンなどのコリン作動性物質の皮内投与により膨疹が誘発されることから, コリン作動性神経からのコリン様物質が関与していると考えられている.
コリン作動性蕁麻疹の随伴症状
コリン作動性蕁麻疹の病因
- 汗腺が詰まる
- ヒスタミン
- コリン作動性物質
- 汗アレルギー
- 血清因子
- 乏汗症
研究:浜松大学皮膚科の戸倉教授
研究:広島大学の秀教授
他の蕁麻疹との鑑別
- 汗アレルギー型
- 自己血清皮内型
- 発汗低下を合併するコリン作動性蕁麻疹
汗アレルギー型
- 汗アレルギー型
- アトピー素因
自己血清皮内型
- 汗アレルギー(ー)
- 自己血清皮内(+)
原因がわからないタイプの蕁麻疹の中に、自分の血液成分が起こる蕁麻疹がある。
発汗低下を合併するコリン作動性蕁麻疹
AIGA(特発性後天性全身性無汗症)
コリン作動性蕁麻疹の分類
- 他の蕁麻疹との区別
- 運動や温熱負荷での区別
他の蕁麻疹との区別
- 水蕁麻疹
- アドレナリン性蕁麻疹
- 寒冷誘発コリン性蕁麻疹
水蕁麻疹
温度と無関係に水との接触により生じる
アドレナリン性蕁麻疹
ストレス時に生じやすう、白暈を伴う点状紅斑。ノルアドレナリンの皮内投与で皮疹の再現を認め、βブロッカーが治療に有効。
寒冷誘発コリン性蕁麻疹
運動や温熱負荷での区別
- 局所性温熱蕁麻疹
- 日光蕁麻疹
- FDEIA(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)
局所性温熱蕁麻疹
皮疹お部位は体全体ではなく、温熱刺激を受けた皮膚局所に限局
日光蕁麻疹
日光の暴露部位に原曲
FDEIA(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)
食物摂取と運動が発症に必要。運動や温熱負荷でほぼ毎回皮疹が出るコリン性蕁麻疹特別
一般的な治療方法
- 汗の出るタイプ
- 汗の出ないタイプ
汗の出るタイプ
汗の出ないタイプ
セルフケアと予防方法
コリン作動性蕁麻疹の予防法
ヒスタミン対策
ヒスタミンが多いことで、蕁麻疹も起こりやすくなります。
ですので、アレルゲンの摂取や接触をまずは避けます。そしてヒスタミンを含む食材や分泌を促す食べ物は避けることも必要になります。
さらに、過緊張になることでヒスタミンの分泌が促されやすくなります。普段の緊張状態を解消することが、予防に繋がっていきます。
7,この記事のまとめ
コリン作動性蕁麻疹には、分類があります。まずは汗をかけるか、かけないかできちんと区別しましょう。医療機関の受診が必要なものは最優先にします。
その上で、体質や生活習慣の改善が必要なもののケアを行いましょう。
過緊張や食事など気がつかないものが影響することもあります。今一度専門家に見てもらい現状を整理することで見えてくることがあります。この記事が参考になっていただければ幸いです。
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