太ももがかゆい。普段はパンツスタイルなのであまり目立たないが、着替えるときやお風呂に入ると目についてしまう太もも。そんな太ももの痒みの原因は、皮膚以外にもあるかもしれません。
本来、皮膚の問題は、保護や保湿などスキンケアをすることである程度よくすることができます。しかし、いつまでも繰り返してしまう痒みの場合は、皮膚へのケアでは不十分なことがあります。そんな太ももの痒みの原因や対策について、英気治療院の取り組みも交えて解説させていただきます。
パッと見てわかる見出し
1,太ももがかゆい理由
- 皮膚が乾燥している
- 静電気で乾燥や過敏になる
- 血流が悪い
皮膚に問題がある場合
太ももに痒みが出る時、多くの場合は、乾燥していることが多いです。その理由は、皮膚への摩擦が起こり皮脂や汗が少なくなってしまうからです。特にパンツスタイルであれば、膝の曲げ伸ばしなどによって衣類との摩擦が生じて乾燥しやすい状態が作られてしまいます。そのため、衣類を着ているときは、外気の乾燥から守られているので乾燥することもないのですが、一度衣類を脱ぐと、外気が乾燥していると皮膚の乾燥が助長されて痒みを感じます。
また、冬の寒い時期にインナーを履いている時には、パンツとの摩擦で静電気が発生することもあります。この静電気が皮膚への刺激や乾燥を引き起こします。
このようにして、太ももは、衣類と密着している部分でもあるがゆえにその障害も受けやすいのです。ではなぜ、乾燥しやすい人とそうでない人がいるのでしょうか?その理由は、環境の変化に応じて体が反応する自律神経が正しく機能していないことにあります。
皮膚よりも深い部分に問題がある場合
衣類の着脱で太ももに乾燥を感じることは、誰にでも起こりうることです。その対策として人は痒みを感じて、かくことで解消しようと働きがけています。しかし、かくという行為は皮膚を痛める場合もあるので、乾燥する時に全ての人が等しくかきむしるわけではありません。では、乾燥した時に他の穂人はどんな対策をしているのでしょうか?その答えは、自律神経が自動的に皮脂や汗を分泌する働きにあります。
自律神経は、無意識に周囲の環境応じて生命を維持するのに最適な体の環境に整える機構です。外気が暑ければ汗を出して冷まして、寒ければ鼓舞して体温を高め一定水準を保ちます。皮膚の乾燥に対しても皮脂や汗を分泌することで、皮膚のバリア機能を維持しようと機能します。
話を戻しますと、衣類の摩擦によって起きた乾燥であっても、皮脂や汗が自動的に分泌されます。しかし、それが行われない場合、実は、自律神経がうまく機能しないだけでなく、汗の元である血行不良など皮膚以外の問題も起きていることが考えられます。ですので、筋肉や体の疲労感など皮膚以外に伴って起きている体の以上に目を向けることで、痒みがなぜ起きているのかの答えが明確になります。
2,太ももがかゆい原因
- 乾燥している皮膚を潤わせる働きがけ
- 感覚過敏で痒みを感じやすい
- 血行不良でめぐりを促す働きがけ
皮膚が乾燥している
痒みを感じてかいてしまう。一見、普通の行為に聞こえますが、なぜ、人はかくという行為をするのでしょうか?
乾燥している場合なら、潤わせることで、本来の皮膚の状態に近づけることができます。しかし、かくという行為には、意味があったのです。人の体は摩擦を加えることで皮脂や汗を分泌しようと反応します。試しに両手でその働きを確認してみましょう。まずは、手の乾燥具合を確認します。次に、両手を合わせて上下にこすり合わせます。熱いと感じるくらいに素早く繰り返します。数十回行い、再び手のひらの乾燥具合を確認します、そうすると、はじめに確認した時よりも、滑らかさが出ているのを確認できるかと思います。それが摩擦によって反応した皮脂や汗の分泌です。
乾燥してかくという行為は、このような皮脂や汗を分泌させたいという働きがけで起きていることもあるのです。
感覚過敏で不快感を感じている
感覚過敏は、普段はなんでもない刺激に対して過剰に反応してしまう状態のことをさします。
体のいたる部分で起こる可能性があり、太ももも例外ではありません。
例えばコリやこわばりが強い部分、体の弱い部分にこの感覚過敏は起こりやすいです。普段から刺激が加わり続けるところには、こそばゆいという痒みに近い感覚を感じやすくなることもあります。太ももがかゆい場合、この感覚過敏が起こり、不快感を解消しようと刺激を加えてかくことがあります。痒みをごまかす時には、叩く、つねる、引っ掻くなどより強い刺激を加えるとごまかすことができます。しかし、これらの刺激は、皮膚を傷つけるため炎症が起こりやすいです。炎症が起こることで、痒みが2字的に起こり、悪循環になってしまいます。そんな時は、摩擦や静電気など常時かかる刺激やストレスから守ることで解消できます。
血行不良で痒みを感じる
人は、寒い時に体を震わせたり、体をさすって温める行為を行います。それは筋肉を動かす、摩擦で温める以外にも血の巡りを良くする働きがけでもあります。そのような人の行為からも、血行不良になるとさするという動作を行います。これは寒い時に限らず起こります。体が冷えた時、緊張した時、疲労が溜まってめぐりが悪い時も同じようにさすります。しかし、そのさする行為が痒みというサインで起きると、かきむしる行為に取って代わります。体で起きていることは同じですが、反応の仕方が変わってしまいます。
手のひらで撫でさすればいのですが、かきむしることで乾燥や皮膚への破壊行為となってしまいます。このような場合は、かゆみを感じた時に伴ってどんな変化が体で起きているのかを観察することで痒みが出た理由が見えてきます。かきむしることで解消してしまうと、その行為が癖になってしまいます。ですので、意識的に対処法を変えていくことで結構不良の時に起こる痒みの錯覚を変えるように努めなければなりません。
3,一般的なかゆみへの対処
- かくことで一時しのぎ
- 保湿剤で保湿をする
- 衣類を選択し直す
太ももがかゆいという問題に関して、基本的には季節性の問題もあり、かくことで止まる問題であれば、そんなに意識されないことです。しかし、傷ができてしまう場合には、衣類の着脱や入浴中にしみてしまうので、何かしなくてはと考えます。そこで多くの場合は、スキンケアをして保護や保湿に努めます。その方法で対処でき改善できれば問題ありません。私も、初めはこのように保湿をすることをオススメしております。
しかし、それでも止めらない場合には、血行不調や感覚過敏など皮膚よりも深い部分に対しての対処が必要になります。傷ができている場合には、薬を使い、それ以上炎症反応は広がらない様子にすることは必要です。スキンケア、薬の塗布に加えて、体の中の問題へも着手できれば、より快適に過ごすことができます。
4,英気治療院の取り組み
- 身の回りの環境を整え、乾燥対策を施す
- 体の緊張を緩和させ感覚過敏を解消
- 体の扱い方を見直し、血行不良を解消させる
環境を変えて乾燥対策をする
まずは、乾燥してしまう状態や環境を解消します。スキンケアを塗るタイミングや衣類の着脱する場所を変えます。例えば、浴室で着脱をしてみましょう。衣服の中よりも湿度が高い分、脱いだ時に乾燥することはありません。また、着脱する前にスキンケアをしてから脱ぐ方法もあります。このように、より乾燥しないような取り組みを行いことで、痒みを感じる頻度やかきむしることを予防することができます。
それでも感じる場合は、乾燥以外の問題を考えます。
体の状態を変えて痒みにくくする
体が緊張したり、血行が悪いとかゆが起こりやすくなります。そんな時は、かきむしる対処ではなく、あらかじめ血行を良くして置くことが良いです。物理的には温める、促すケアが良いです。また、体の緊張を解きほぐすのに背中を緩める、呼吸を整えることで、緊張の緩和ができます。
体の中でコリやこわばりがあっても、筋肉に行き渡る血流は悪くなります。特に太ももは腸腰筋や胃腸の影響を受けやすいです。筋肉そのものへアプローチをしてもなかなか改善が見られない場合は、お腹の中から緩めてみても良いです。英気治療院では、姿勢や呼吸を整えることで血行循環や緊張を解きほぐします。
5,この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
太ももの痒みの原因を知るためには、どんな状況でどのような状態の時に痒みを感じているのかを紐解いていくことで明確になっていきます。まずは、スキンケアなど皮膚そのものへの対処をしてみましょう。乾燥対策をするだけでもずいぶん体は変化していきます。しかし、それでも変わらない場合は、視点を体の中へ向けて対策をしてみましょう。そうすることで、今まで変えることができなかかった痒みを変える手立てが見つかります。是非とも、この記事を参考に取り組まれてみてくださいませ。
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川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。