この記事のあらすじ
【3行結論】
・アトピーの「熱を求める感覚」と、繰り返す炎症は、別々の問題ではないかもしれません
・薬では届きにくい深いところにも、熱は届く ― この特性を生かしたシンプルなセルフケアがあります
・「熱の感じ方」の場所ごとの違いを観察することが、ご自分のからだの状態を知るものさしになります
—
この記事では、アトピー性皮膚炎の炎症と、熱の感じ方のお話を、私が施術の現場で見ている景色としてお伝えしていきます。
熱いシャワーを浴びたくなる感覚、塗り薬を塗ってもなかなか届かないもどかしさ、季節の変わり目に出る不安定さ。そうした繰り返しの背景にあるものを、「カッサで状態を確認し、おしぼりで温める」というシンプルな方法と、「体を安定させる」という土台づくりの2つの視点から、ご一緒に考えていきます。
読み終わるころには、
– なぜ、アトピーの方は熱を求めるのか。その感覚には、どんな理由があるのか
– 薬では届きにくい深さに、熱はどうやって届くのか
– ご自身の「熱の感じ方」を、どう観察すれば回復のサインになるのか
– 季節の不安定さに、どう体を整えていけばよいのか
こうしたことが、ご自分の言葉で見えてくるはずです。
繰り返す炎症や痒みに、塗り薬や入浴だけでは何か足りないと感じている方、ご自分の体の声を聞きながらケアを進めていきたい方に、ヒントになれば嬉しく思います。
現在の状態 まず、今の状態をお伝えします。 ここでは、患者さんのからだに今、何が起きているかを観察したまま並べていきます。私の解釈はまだ入れません。事実だけを順に見ていく場として、読んでいただければと思います。
「気にならなくなった」は、回復のサインかもしれない
患者さんに「どんな感じですか」とお聞きしたところ、「前ほど気づいている感じじゃない」とお答えいただきました。
これは、症状が落ち着いてきているサインかもしれない、と私は考えています。
ご自宅でもホットバックを使った温めを続けてくださっているそうです。
体には、温度や痛みを感じ取るためのセンサーがあります。
炎症が起きているところでは、このセンサーの感度が変わってしまうことがわかっています(1)(2)(3)(4)。
逆に言えば、感覚の変化を観察することで、体の状態を読み取ることができるのです。
* アイロン療法 = 熱の刺激を加えて炎症を抑える療法の総称です。電子レンジで温めたおしぼりを袋ごしに当てる方法も、このアイロン療法に含まれます。
熱の感じ方そのものにも、場所ごとの違いがあります。次は、その違いについてお話しします。
同じ熱を当てても、感じ方が違うのはなぜか
「ここ、めっちゃ熱いな」と思う場所と、「ここは我慢できる」と感じる場所。
おしぼりを体のいろいろなところに当てていくと、温度の感じ方に差があることがわかります。
場合によっては、何秒か当てても「そんなに大したことないな」と感じる場所もあります。
そういった場所には、まだ炎症が残っていると考えられます。
カッサで擦って赤くなる場所と、熱の感じ方の鈍さは、対応していると報告されています(5)(6)(7)。
* カッサ = 中国伝統医学に由来する擦過療法です。専用の器具で皮膚を一定方向に擦り、赤みの出方や老廃物の溜まり具合を観察します。
施術者の見立て ここからは、私の見立てをお話しします。 現在の状態で見えた事実を統合して、患者さんの今をどう捉えたかをお伝えしていきます。今回のケアの軸となったのは「熱の刺激で炎症を鎮める」という考え方と、「アトピーの方が熱を求める理由」への理解です。
熱の刺激で、炎症を鎮めて体温を整える
カッサで赤くなる場所は、まだ内側に炎症が残っている可能性が高いところです。
そこに熱の刺激を加えると、炎症の反応が落ち着いていく ― このことは、多くの研究で報告されています(8)(9)(10)(11)(12)。
温熱の刺激は、体の中の細胞を守るタンパク質を増やし、炎症を起こしている信号を抑える働きがあるとされています(11)。
慢性的な炎症のマーカーが、温泉浴を2週間続けると有意に下がるという報告もあります(9)。
電子レンジで1分から1分半温めたおしぼり。
60度以上になっていますから、普通の袋では閉められません。
ジップロックなどに互い違いに2枚入れて、密閉していただきます。
こうして作った熱源を、体の気になるところに当てていく。
袋ごしに当てれば、水分が直接皮膚に触れないので、乾燥対策にもなります。
熱の感じやすさが、場所によって違う。
これを観察することが、ご自分の体の状態を知る一番のものさしになると、私は考えています。
では、なぜアトピーの方は熱を求めるのでしょうか。
アトピーの方が熱いお風呂を好むのには、理由がある
「アトピーの人って、熱いシャワーを浴びやすいんですよ」 ― よく聞くお話です。
これは間違っていません。熱の刺激で痒みが一時的に和らぐ感覚があるからです。
ただし、お風呂の水分に直接触れると、その後に皮脂が流れ落ちて、乾燥しやすくなります。
皮膚から水分が抜ける量が増えると、バリア機能が低下し、かえって炎症が出やすくなることが報告されています(13)。
そこで、おしぼりを袋ごしに当てる方法が役に立ちます。
水分には一切触れずに、熱だけが伝わる。
ミネラルを含む温泉浴やマグネシウムを含む塩水浴も、皮膚のバリア機能を整え、痒みや炎症を和らげることが、いくつかの研究で確認されています(14)(15)。
施術内容と経過 ここからは、今日実際に行った施術と、その経過についてお話しします。 何をしたか、そしてどうなったかを順番にお伝えしていきます。カッサと熱の刺激を組み合わせて、炎症が起きている場所を可視化し、ケアしていきました。
カッサで状態を確認し、熱で鎮めていく
まずカッサで皮膚を擦り、赤くなる場所を確認しました。
赤くなったところは、ゴミ(老廃物)が溜まっていたり、中でまだ炎症が起きていると判断できます。
カッサそのものにも、体を守る酵素を引き出し、炎症の信号を抑える働きがあることが報告されています(16)。
慢性的な痛みや圧痛、関節の動きにくさを和らげる効果も確認されています(17)。
背中の筋膜の厚みが、カッサ施術によって有意に減ったという研究もあります(18)。
次に、電子レンジで温めたおしぼりを袋ごしに当てて、熱で炎症を鎮めていきました。
場所を変えながら、左右や上下を比べていく。
「ここは熱く感じる、ここは平気」 ― この差が、体の状態を教えてくれます。
熱は、薬では届きにくい場所にも届いてくれます。次は、そのお話です。
熱は、薬よりも深いところまで届く
薬は表面からじわじわと効きますが、深いところまでは届きにくい性質があります。
特に手のひらなど、皮膚が厚いところでは顕著です。
一方、温熱の刺激は、表面温熱でおおむね皮下1センチほど、超音波などを併用すれば3から5センチの深さまで届くことが、複数の研究で示されています(19)(20)。手部や前腕の臨床でも、同様の温熱パラメーターが標準として用いられています(21)(26)。
温熱を15分加えると、上腕の筋肉では深さ1センチで平均3.8度の温度上昇が確認されています(22)。
ホットパックを当てた前腕では、神経の太さに有意な変化が見られたという観察もあります(23)。
組織の温度が中心から表面に向かって線形に変わっていくことも、精密な測定でわかっています(24)。
冷えると逆に神経の伝導速度が落ちることもわかっていますから(25)、熱の刺激は神経の働きを整える方向にも作用していると考えられます。
薬と熱、両方を組み合わせると、薬が効きにくい深さにも熱が届く。
私はこれを「相乗効果」と呼んでいます。
体の深いところに届けるためには、土台となる体の安定が必要です。次にお話しします。
季節と体力で、炎症のコントロールは変わる
最近の季節は、春夏秋冬の四季というより「二期」 ― 暑いか、寒いか。
気温が大きく振れると、体は不安定になり、疲れやすくなります。
体力が落ちて免疫機能が低下すると、老廃物の処理がうまくいかず、炎症のコントロールが難しくなることがあります(27)(28)(29)(30)。
寒冷曝露によって免疫細胞の働きが変わり、体を守る働きが高まることも知られています(29)(31)。
ですから、まずは体を安定させること ― これがケアの基盤になります。
施術中には、エネルギー治療で体の免疫を整える時間も入れました。
頭の位置や首の通りが詰まっているところに装置をつけて、流れを整えていきました。
左膝には、10代から続く骨の出っ張りがあるとのことでした。
スクワットで負荷をかけたときに痛みが出るそうです。
足の場合は外脛骨と呼ばれる類いの変化に近いかもしれません。
こうした構造的な変化が、長年の体の癖や緊張連鎖と関係している可能性も考えられます。
肝臓の反応として、腕の力が抜けないという状態も見られました。
肋骨や脇のあたりを押したり、中の流れを整えると、腕の柔らかさが変わってきます。
ご自宅では、腕が柔らかいかどうか、動きやすいかどうかで、体の状態を見ていただくと良いと思います。
* 加骨形成 = 施術者の見立てでは、骨の一部が過剰に形成されている状態を指します。医学的には明確な定義はありませんが、原因がはっきりしない場合もあります。
* 外脛骨 = 足の舟状骨の内側にできる過剰骨です。痛みを伴うことがあります。
* エネルギー治療 = 体の免疫系に働きかける施術法の一つです。ここでは、特定の装置を用いて、体のバランスを整えるアプローチを指します。
施術を通じての考察 ここからは、ガイドラインや文献では扱われていない領域について、私の経験から見えてきたことを共有していきます。 現場で何度も繰り返し感じてきたことを、独自の視点としてお伝えしていきます。
熱の感じ方の変化が、回復のものさしになる
施術を続けていくと、熱を感じる範囲が狭くなったり、逆に広がったりします。
数秒でちゃんと熱を感じられるようになれば、いい感じです。
これは、熱を感じるセンサーの過敏な状態が落ち着いてきたサインかもしれません(1)(3)(4)。
炎症のピークから3日から1週間、長くて2週間ほどケアを続けていくと、赤くなる場所が変わったり、熱を感じる時間の差がなくなってきます。
温熱療法は、ただ気持ちいいだけではありません。
細胞を守るタンパク質を増やし、炎症の信号を抑え、体の中の小さな火事を鎮めていく(8)(11)(12)。
温泉浴で慢性的な炎症マーカーが下がることや(9)、サウナで免疫細胞が動員されることも(10)報告されています。
こうした科学的な裏付けがあるからこそ、安心しておすすめできるケアだと、私は考えています。
熱を求める体の声には、丁寧に応えてあげたい。次にお話しします。
熱を求める体の声に、丁寧に応えていく
アトピーの方が熱を求めるのには、ちゃんと理由があります。
ただ、求めるままに熱いお湯を浴び続けると、皮脂や水分が失われて、かえって炎症が出やすくなる。
ここに、おしぼりを袋ごしに当てるという工夫が生きてきます。
水分に触れず、皮脂や汗を出してくれて、乾燥対策にもなる(13)(14)(15)。
体は、自分で治ろうとしています。
体の声を丁寧に聞きながら、必要なものを必要なだけ届ける。
このやり方が、私の施術の根本にあります。
そして、体が応えてくれるためには、土台となる「安定」が必要です。
体を安定させることが、炎症コントロールの基盤になる
季節の不安定さは、体の不安定さに直結します。
疲れや免疫の低下が、炎症のコントロールを難しくする(27)(28)(29)(30)(31)。
寒さに体が順応していく過程で、免疫の働き方そのものが整えられていくことも知られています(28)(29)。
体力が落ちている時こそ、まず体を安定させる。
それから、熱の刺激や手技で、炎症を鎮めるアプローチに進む。
この順番が大切だと、私は考えています。
まとめ
最後に、お伝えしたいことをまとめます。
熱を加えることで炎症を鎮めるケアは、薬以外の選択肢として大きな可能性があります。
カッサで状態を確認し、おしぼりを袋ごしに当てて温める。
このシンプルなセルフケアが、体の中の小さな火事を鎮めていきます。
熱の感じ方が場所によって違うこと、それを観察できることが、回復の進み具合を測るものさしになります。
体を安定させることが、炎症をコントロールする基盤になります。
季節の変動で疲れやすい時こそ、ご自分の体の声に丁寧に耳を傾けていただきたい。
是非とも、試してみてくださいませ。
参考文献
(1) Tominaga M, et al.「TRPV1 and thermosensitivity: 27 years since the cloning」. PMC(2024). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11864123/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:TRPV1チャネルが熱刺激を介在物なしで直接受け取り、温度感受性を制御することを単一チャネルパッチクランプ記録で実証した。
(2) Tominaga M, et al.「TRPV1 and thermosensitivity: 27 years since the cloning」. PMC(2024). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11864123/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:TRPV1の22〜48℃の温度ランプ実験で、熱刺激が直接チャネルを活性化させることを示した。
(3) Han Y, et al.「PKCβII acts as an auxiliary subunit of TRPV1 controlling its thermal sensitivity」. Journal of Neuroscience(2014). URL: https://www.jneurosci.org/content/34/24/8246
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:査読論文。
参照内容:TRPV1の熱感受性がPKCβIIのリン酸化で制御されること、ノックダウンで熱感受性が消失することを実証。
(4) Cavanaugh DJ, et al.「Selectively tuned nociceptors mediating thermal but not mechanical pain」. PMC(2010). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2818468/
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:査読論文。
参照内容:TRPV1陽性ニューロンを死滅させると機械刺激への感受性は維持されつつ熱痛覚のみが選択的に消失することを実証。
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エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:カッサ施術が局所微小循環を最大400%増加させ、効果が25分以上持続することを実証。深部ファシアへの機械的負荷が線維芽細胞を刺激することも示した。
(6) Kwong KK, et al.「Rapid in vivo assay of the upregulation of heme oxygenase-1 by Gua Sha」. PMC(2011). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3149908/
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:査読論文。
参照内容:カッサ施術により、施術12時間後から全身でHO-1発現が立ち上がり、120時間後まで持続することを生体内イメージングで実証。
(7) Xu S, et al.「Changes in local blood perfusion and skin temperature after scraping therapy (Gua Sha)」. PMC(2012). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3359830/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:カッサ擦過試験で血流が有意に上昇し、皮膚温が平均1.78℃上昇、効果が90分間持続することを実証。
(8) Hunt AP, et al.「Heat Therapy and Heat Acclimation: Potential Therapeutics for Neurodegenerative Disease」. Frontiers in Physiology(2019). URL: https://www.frontiersin.org/journals/physiology/articles/10.3389/fphys.2019.01556/full
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:受動的加温がHSP70ファミリーの発現を強力に誘導し、タンパク質の変性・凝集を抑制して細胞保護作用を発揮することを明らかにした。
(9) Tei C, et al.「Beneficial effects of balneotherapy in patients with chronic heart failure」. PubMed / Internal Medicine(2012). URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22231540/
エビデンスレベル:レベル2、出典タイプ:査読論文。
参照内容:40℃の温泉水浴を2週間続けるとhsCRP、TNF-α、IL-6が有意に低下することをRCTで実証。
(10) Heinonen IHA, Koivula T, et al.「Acute Finnish sauna heat exposure induces stronger immune cell mobilization」. PubMed(2026). URL: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/23328940.2026.2645467
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:30分間のサウナ曝露で総白血球、好中球、リンパ球が有意に増加し、体温上昇とサイトカイン動態の相関を実証。
(11) Yamazaki T, et al.「Thermal Effects through HSP70 on the Underlying Pathology of ASCVD」. PMC(2023). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10216495/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:温熱刺激によるHSP70発現がJNKリン酸化とNF-κB活性化を物理的に阻害し、慢性炎症を改善することを示した。
(12) Faulkner SH, et al.「Extracellular HSP70 and interleukin-6 expression in response to passive heating and exercise」. PMC(2017). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5605168/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:深部体温を0.8〜1.5℃上昇させる温熱で、血中eHSP70とIL-6が有意に増加することを示した。
(13) Nguyen TH, et al.「Effectiveness of emulsion bathing in adult patients with atopic dermatitis」. PubMed / Asia Pacific Allergy(2025). URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41346455/ DOI: 10.5415/apallergy.0000000000000186
エビデンスレベル:レベル2、出典タイプ:査読論文。
参照内容:成人アトピー患者でエマルジョン浴油温浴が角質層水分量を有意に高め、経皮水分損失量を有意に下げることをRCTで実証。
(14) Cacciapuoti et al. / Moini Jazani et al.「Effects of balneotherapy with thermal water baths on dermatological diseases」. PMC(2024). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11108950/
エビデンスレベル:レベル1、出典タイプ:システマティックレビュー。
参照内容:ミネラル鉱泉水の温熱浴が、アトピー性皮膚炎や乾癬の皮膚刺激と痒みを有意に軽減することをまとめた。
(15) Danby SG, et al.「Bathing in a magnesium-rich Dead Sea salt solution improves skin barrier function and hydration」. Cochrane Library(2005). URL: https://www.cochranelibrary.com/content?templateType=related&urlTitle=/central/doi/10.1002/central/CN-00514754
エビデンスレベル:レベル2、出典タイプ:査読論文。
参照内容:マグネシウムを含む死海塩温浴が角質水分量を増加させ、経皮水分損失を抑制し、バリア回復を実証した。
(16) Kwong KK, et al.「Heme oxygenase-1 system: the molecular mechanism of Gua Sha pain relief」. PMC(2021). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8483130/
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:査読論文。
参照内容:カッサがHO-1を強力に誘導し、内因性COを介してIL-10を増やし、IL-1β/IL-6/TNF-αを劇的に減少させることを実証。
(17) Group GS Research.「Gua Sha superior in terms of reducing pain, tenderness and joint dysfunctions」. PMC(2023). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9949612/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:カッサが筋骨格系の慢性痛・局所圧痛を減弱させ、運動機能を回復させることを臨床的に確認。
(18) Zhang et al.「Effects of Gua Sha therapy on thoracolumbar fascia thickness in chronic nonspecific low back pain」. PMC / Medicine (Baltimore)(2024). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12419314/
エビデンスレベル:レベル2、出典タイプ:査読論文。
参照内容:慢性腰痛患者でカッサ施術により胸腰筋膜の厚みが有意に減少することを超音波画像で実証したRCT。
(19) AAPMR Editorial Board.「Therapeutic Modalities: Thermal Penetration Depth」. AAPMR(2024). URL: https://now.aapmr.org/therapeutic-modalities-thermal/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:教科書・専門書。
参照内容:表面温熱の熱伝達深度は皮下1cm未満に限定され、深部温熱は3〜5cmの深部組織に浸透することを明らかにした。
(20) Howard C, et al.「Physiologic Effects of Heat and Cold and Clinical Indicators」. Lane Community College PTA(2024). URL: https://media.lanecc.edu/users/howardc/PTA101/101HeatandCold/101HeatandCold_print.html
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:教科書・専門書。
参照内容:組織加温の有効温度は40〜45℃、45℃を超えると組織損傷を誘発、温熱除去後は循環血液が冷却液として速やかに作用することを示した。
(21) Musculoskeletal Key Group.「The Use of Physical Agents in Hand Rehabilitation」. Musculoskeletal Key(2024). URL: https://musculoskeletalkey.com/the-use-of-physical-agents-in-hand-rehabilitation/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:教科書・専門書。
参照内容:手部の表面加温と深部超音波の物理パラメーター(タオル断熱層数、適用時間、周波数選択)を規定。
(22) Draper et al. (Ingraham P 参照).「Triceps needle probe muscle temperature testing under local hot pack」. PainScience(2024). URL: https://www.painscience.com/articles/icing-heating-tissue-depth.php
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:解説記事。
参照内容:ホットパック15分適用で上腕三頭筋深さ1cmで平均3.8℃の温度上昇、深さ3cmでは0.78℃の温度変化に留まることを針電極で実測。
(23) Turkish PM&R Journal Group.「Effect of hot pack application on the morphology and depth of healthy median and ulnar nerves」. PMC / Turkish Journal of Physical Medicine and Rehabilitation(2023). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10478542/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:前腕に38〜42℃のホットパック適用で正中神経・尺骨神経の横断面積が有意に増大することを超音波で実証。
(24) Department of Physiology, University of Toronto.「Tissue temperature profile in the human forearm during thermal stress at thermal stability」. Journal of Applied Physiology(1991). URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1761499/ DOI: 10.1152/jappl.1991.71.5.1973
エビデンスレベル:レベル4、出典タイプ:査読論文。
参照内容:前腕内部の温度プロファイルが縦軸から皮膚表面まで線形であり、水温に応じた正確な温度勾配を形成することを実証。
(25) Forearm Nerve Conduction Testing Group.「Effectiveness of Cryoflow cooling on forearm skin temperature and nerve conduction velocity (NCV) in normal subjects」. MDPI / Applied Sciences(2024). URL: https://www.mdpi.com/2673-4087/7/1/1
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:前腕冷却で皮膚温が低下すると正中神経・尺骨神経の伝導速度が温度1℃あたり2.0〜2.5 m/sの割合で遅延することを実証。
(26) AutoSound testing Group (Rich-Mar Co.).「Manual versus hands-free ultrasound deep tissue heating efficacy」. PubMed / Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy(2010). URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20067359/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:3MHz・1.5W/cm²の超音波10分間照射で、手動移動群が深さ2cmで平均3.98℃の加温に到達し、ハンズフリー静的群より優れることを実証。
(27) Hippocratic seasonal pattern analysis group.「Mechanical hypotheses of infectious disease seasonality and immune factors」. PMC(2013). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3604842/
エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:冬季の衣類着用による日光遮断がビタミンD生合成不足を招き、宿主の全身的免疫抵抗性を有意に引き下げる多面的季節変動メカニズムを明らかにした。
(28) van Marken Lichtenbelt et al.「Effect of cold acclimation on muscle immune cell markers and thermogenesis」. PMC / Journal of Applied Physiology(2015). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4552515/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:10日間の断続的寒冷順化で非震え産熱が有意に増加し、骨格筋内の免疫細胞マーカーのmRNA発現が迅速に改変・再編成されることを実証。
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エビデンスレベル:レベル5、出典タイプ:査読論文。
参照内容:定期的な寒冷曝露が体液性免疫を高める一方、単球上のMHC-II発現を減少させてヘルパーT細胞の過剰な自己反応性を抑制し、抗酸化酵素活性を増強することを明らかにした。
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エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:寒冷環境下での運動が、温熱中性環境下の運動と比較して全身炎症シグナルを顕著に減衰させ、急性発痛炎症サイトカイン(IL-1β、TNF-α)の産生を強力に抑制することを実証。
(31) van Marken Lichtenbelt et al.「Effect of cold acclimation on muscle immune cell markers and thermogenesis」. PMC / Journal of Applied Physiology(2015). URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4552515/
エビデンスレベル:レベル3、出典タイプ:査読論文。
参照内容:10日間の寒冷順化(冷気および14℃温水浸漬)で非震え産熱が有意に増加し、骨格筋内の免疫細胞マーカーが改変されることを実証。
ページ監修者:阿部英雄
英気治療院代表
【保有資格】
・鍼灸あん摩マッサージ指圧師
・はり師、きゅう師
・アスレチックトレーナー
・電磁波測定士1級
・サプリメントアドバイザー
・スキンケアアドバイザー、カウンセラー
・統合医療認定師
【学会発表・研究会発表】
テーピングと温熱療法を用いた足部へのバランス改善による下肢掻痒感へのアプローチ
手技療法による内臓調節と姿勢調節を目的と頸部と上肢のアトピー性皮膚炎1症例について
鍼灸パルスと手技療法による筋緊張緩和によって背部掻痒感が緩和した1例。
アトピー性皮膚炎の多元的アプローチによる1症例
【書籍】
・女性自身 湯たんぽケア
・Tehamo フォーカルジストニアについての考察
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川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」でございます。