手先に湿疹ができることは、アトピーに限らずよく見かける問題です。手のひらや指は、露出している分、あかぎれができたり、乾燥したりなど多くの問題がかかりやすい部位でもあります。今回は、そんな手指や手のひらに関連する症状をお伝えさせていただきます。
手に湿疹ができる条件
手に湿疹ができる時は、どんな時でしょうか?まず、炎症が起きるときは、組織の修復や異物の処理として働くことが多いです。そんな湿疹が起こる3つのケースを紹介いたします。
- 直接刺激が入る
- 異物に対する反応
- 痒みに過敏になる
摩擦や刺激で組織が損傷する
乾燥や摩擦などで皮膚に刺激が入り、痒みや炎症が起こるケースがあります。このケースが一般的に多いケースです。ですので、乾燥対策に保湿が行われます。しかし、保湿をしてもよくならない場合は、別のケースを考える必要があります。
異物などに反応して炎症が起こる
皮膚が乾燥すると、刺激に過敏になってかゆみが起こりやすいです。
また、バリア機能がないために、皮膚の中に異物が侵入しやすくなります。免疫反応は、このような体に侵入した異物に対して起こります。それが過剰なり、少しの刺激や量でも必要以上に反応したのがアレルギー反応です。その結果、皮膚に炎症が起こり、更なる痒みを引き起こします。
かゆみは、このような炎症以外でも起こります。
神経の絞扼で皮膚の奥から痒みを感じる
かゆみは、ヒスタミンなどの分泌物で起こります。しかし、痒みを感じるのは、それ以外でも起こります。例えば、神経の感受性の違いでも起こります。絞扼とは、締め付けられたりすることです。正座をして足が痺れるのもその1つです。痒みを感じて、かくことで皮膚を傷つけて更なる炎症を起こす悪循環が起こります。
このように、かゆみは、さまざまな理由で起こります。それでは、そんなかゆみや湿疹に対してどのように対処をすれば良いでしょうか。初めにすべきことをご案内いたします。
まず初めにすべきこと
湿疹やかゆみが起きた時、皆様などんなことをされますか?痒くてかいてしまうのは、誰しもが反応する行動の1つです。ただし、それだけでは、湿疹がどんどん広がります。痒みを感じてかいた時、実は、痒みを起こした問題のヒントも同時に現れています。2つのポイントを観察してみましょう。
- 湿疹の形
- 痒みを感じた状況
湿疹の形を観察する
湿疹の形を観察することで、どの組織の問題なのかを探るヒントが得られます。て指の場合は、手の甲なのか、手のひらなのか、て指なのかでも変わります。
て指の場合は、どの指にできているかで、その指にかかる負担がないか確認します。手にこうであれば、手首まで広がっているか、どの範囲に出ているかで、手首なのか、手のひらの問題か区別できます。手のひらの場合は、筋肉の形に出るケースが多いです。このように、湿疹の形を確認することで、どの部分に負担がかかっているかを確認するヒントになります。
痒みを感じる時を記録する
湿疹の形以外にもヒントはあります。それは、かゆみを感じた状況です。いつ、何をしているときに、どこに痒みを感じたかを記録しましょう。そうすることで、何が負担になっていたのかを見つけることができます。
スマホを持っている時、家事をしている時、事務作業をしている時など、て指に負担がかかるときは多くのシチュエーションで見られます。問題のない範囲であれば良いですが、症状が出るのであれば、負担を減らす必要があります。
それでは、このような負担によって硬くなったて指をよりよくする対処をこれからご案内いたします。
直接行うケア
まずは、て指の状態を確認しましょう。硬い、浮腫んでいる、動きにくいなど、かゆみと伴ってさまざまな状態が見られるかと思います。まずは、その状態を変化させることから始めてみましょう。
- 手のひらを柔らかくする
- 手に加わる圧迫を減らす
- 指にかかる負担を減らす
上記の3つのケアがおすすめです。注意が必要な場合は、浸出液が出ている時や傷がある時です。その場合は、傷を広げる恐れがあるので、刺激は与えず保護などして守ることに専念しましょう。
このケアをして良くなれば回復していきます。しかし、ぶり返したり、繰り返す場合は、他に問題が残っています。そんな時は、近い部分から間接的に整える必要があります。
間接的に効果のあるケア
て指や手の甲を直接ケアをしてもなかなか改善しない場合は、その他の部位の影響を受けています。その場合は、間接的に手にかかる負担を減らす必要があります。3つの手立てをご案内いたします。
- 傷を保護する
- 血流を促す
- 神経の絞扼を解消
基本は、傷やバリア機能が損なわれている場合は、保護などします。その上で、残りの2つをおこないます。1つは血流を促すことです。皮膚だけでなく脇や肘など関節部分の強張りやつまりは指先まで影響を及ぼします。て指の血流を促すだけでなく、肘や脇の硬さをとり、血流を促すと良いです。
2つ目は、神経の絞扼の解消です。脇や二の腕などを通過して指先まで神経は伸びています。その通過点で圧迫など受けると指先までその影響は及びます。強張りなどある場合は、脇や肘などの硬さをとることでかゆみの解消につながります。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
かゆみは炎症以外でも起こります。皮膚の問題であればスキンケアなど有効です。しかし、それでも改善されない場合は、皮膚以外のケアが必要です。筋肉や神経などアプローチをしてみましょう。直接ケアをしても変化が安定しない場合は、腕や脇など近い部分の問題が負担になっていることもあります。部分の問題であっても、体全体を観察することで、問題の本質が見えてきます。ぜい、観察するということをしてみましょう。そうすることで、改善の人が見つかります。
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