酒さと赤ら顔の違いと対策

質問

数年前から顔が赤くなり、火照りやすく痒みのある肌をしていて、先日皮膚科で酒さと診断を受けました。

数年前から顔が赤くなり、火照りやすく痒みのある肌をしていて、先日皮膚科で酒さと診断を受けました。

酒さと顔の赤みというのは同じでしょうか?また、治療法などありましたらお聞きしたいです。

回答

いわゆる酒さは中年男性がなるものです。赤ら顔のことを総じて酒さというケースもあります。ステロイドの長期仕様でもなる場合もあります。

酒さは、皮膚が薄い、血管が拡張しているなどの問題で感覚過敏になりやすいです。ですので、血管を収縮させるケアや皮膚を保護する対処が有効とされています。

酒さが起こる理由

酒さが起こる理由
  • 男性が起こる酒さ(いわゆる酒さ)
  • 女性がおこる酒さ(酒さ様顔貌)
  • 薬で起こる酒さ(酒さ様皮膚炎)

酒さは赤ら顔を総じて使われる場合が多いです。厳密にいうと、酒さとは中年の男性に多く、アルコール、刺激物、紫外線など刺激によって皮膚に起こる赤みや変形です。そのほかにも酒さの様な顔立ちということで酒さ様顔貌として女性にもみられます。赤ら顔は炎症と炎症以外に分けることができます。また、薬によって赤くなった皮膚炎を酒さ様皮膚炎と言われています。このように、一言で酒さといっても成り立ちや原因が異なります。前者の酒さではステロイドを使われることもあります。しかし、酒さ様皮膚炎は、ステロイドの使い方や刺激によって起こりやすいので、第一選択としてステロイドを選択されることは少ないです。まずは、炎症か炎症以外の問題かを見極めることが大切です。次は、その炎症の区別の仕方をご案内させていただきます。

酒さと顔の赤みの違い

酒さと顔の赤みの違い
  • 炎症と鬱血
  • 1日で変化する赤み
  • 刺激の違い

炎症とそれ以外を見極めるのは、赤みの変化を観察することで可能です。まずは、顔に出ている赤みが1日の中で変化するかを観察しましょう。1日の中で赤みに変化がある場合は炎症以外を疑います。これは血液の鬱滞などで赤く見えることが多いです。寝起きには白い、起きて動くと徐々に赤くなる場合もあれば、寝起きは赤く、動き出すと白くなるケースもあります。この場合は、炎症以外の対策が必要になります。また、赤くなるタイミングも記録すると良いです。スキンケアや化粧、就業やストレスなど様々なきっかけで赤みが出てきます。症状は弱い部位や負担のかかるタイミングで起こります。これらを記録することで原因や対策を講じることができます。それでは、最後に対策について共有していきたいと思います。

やってみる対処

やってみる対処
  • 負担になるものを避ける(摩擦・刺激物)
  • 赤みの変化を観察
  • 押して圧痛を確認
  • 首肩凝りの解消
  • 顔面の圧力を抜くケア
  • 血管の運動を流す

まずは、体の変化を観察しましょう。先ほど話したように、赤くなるタイミングを記録します。また、直接、皮膚に触れるものや身につけるものを避けてみましょう。そうすることで皮膚受ける刺激を減らすことができます。そのあとは、赤くなる理由を見つけていきましょう。炎症であれば、3日ピークに徐々におさまっていきます。刺激を減らして3日~1週間で薄くなれば、外からの刺激で赤くなったと考えられます。1日で変化する赤みは鬱血など血液が多いことで起こります。血液は圧力や緊張で集まりやすいです。顔を指で押してみて痛みがあるかどうかを確認してみましょう。指で顔を押して痛みを感じる場合は、そこに圧力が加わっています。くしいばりや姿勢不良や疲労などの影響で起こりやすいです。このような緊張や圧力は、指の腹でマッサージや指圧、蒸しタオルで巡りをよくすることで緩和することができます。最後に血管が拡張してしまったことでの赤みの対策です。血管は温めたり冷やすと拡張と収縮の運動を行います。この様な刺激を外部から温めたり冷やしたりすることでリハビリをすることができます。医療の分野ではVビームという刺激で血管に刺激を与える方法もあります。まずは、現状を把握してやるべき方向性を作ってみましょう。お役立ていただければ幸いです。

酒さについて詳しくはこちら

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