アトピーによる色素沈着がひどいです。薬を塗っているのですが、治る気配がありません。

アトピーの悩みの質問

質問

アトピーによる色素沈着がひどいです。ヘパリン様物質のクリームを塗っているのですが、治る気配がありません。直す方法を教えていただきたいです。

回答

炎症後の色素沈着の改善には期間がかかります。夏の日焼けでも半年から1年はかかるものです。まずは、炎症をゼロにすること。そして、血流を促す、栄養補給で元の肌に戻りやすい体の環境を整えましょう。

色素沈着ができる理由

色素沈着は体の反応の一つです。体が起こす反応は、刺激に対する応答として起こることが多いです。日焼けをはじめとする、外部からの刺激に対しても、必要だから色素沈着という反応を示します。その理由を見ていきましょう。

  • 細胞を守るため(日焼け)
  • 一時的に色素細胞が活性化

日焼けによる色素沈着は、守るために起きるともいれています。色素沈着をした細胞には、帽子をかぶるようにメラニンが集まり、まるで細胞を守るようにみえます。紫外線の刺激は、遺伝子に影響を及ぼすほど深くまで伝わります。紫外線を受けた細胞は、奥深くまで行かないようにメラニンの帽子で表層で留めているかもしれません。他にも炎症反応後にも色素沈着は起こります。内側からの炎症でも、色素沈着は起こります。これは、表層のケラチノ細胞が刺激を受けることで起きるともいわれています。しかし、色素沈着が起きる機序はいまだ明らかにはなっていません。だからこそ、不必要に炎症の反応が起こることのないように予防する必要があります。次は、炎症や色素沈着が良くなるまでの期間について解説いたします。

炎症後色素沈着の発生機序は

完全に明らかにされてない

色素沈着が良くなる期間

色素沈着を受けた細胞でも、ある程度の期間を経て生まれ変わり元の皮膚に戻るように働きます。これを体の細胞の代謝と言います。皮膚においてはターンオーバーというサイクルがあります。

  • 顔面:3〜6ヶ月程度
  • それ以外:は6〜12ヶ月程度

体の細胞は、ある程度周期的に生まれ変わるようにできています。皮膚の細胞は28日の周期で生まれ変わるとされており、これをターンオーバーと言います。また、炎症反応が起きた部位では、13から15日程度の半分くらいの期間に短縮されています。そのため、炎症部位の皮膚は薄くて、脆くて、荒い組織となって脆弱です。色素沈着自体は炎症反応が起きた深さや範囲に起こります。ですので、ある程度の期間をかけて徐々に薄くなります。色素沈着が薄くなるのは、概ね半年から一年ほどかかるとされて今更。この期間は、その期間内に炎症反応がゼロという前提です。炎症反応が起これば、それが治るまでは色素沈着を作り続けているからです。体の皮膚は部位によって厚みが異なり、顔の表皮は0.02mmでサランラップの半分ほどの薄さです。そのため、他の部位よりも色素沈着の引きは早めです。

早く良くするためにできること

一般的に必要なケアは、炎症を鎮めることと、ターンオーバーを促して色素沈着を薄めることです。大切なのは、炎症反応をまず鎮めると言う順番です。

治療

  • 美白剤の内服薬と外用薬
  • ケミカルピーリング
  • レーザートーニング
  • プラズマ治療

皮膚に直接的に作用できるのは、美白剤をはじめとする薬です。また、レーザーやピーリングといった医療機器や医師の指示によるケアとなります。いずれのケアも炎症反応が治った上で行うものとされています。その他にもIPLの光線治療やピーリングなどは、エステをはじめとする施術所でも受けることは可能です。各々の箇所で相談しながら進めると良いです。

セルフケア

  • 皮膚の保護・保湿
  • 血流を促す
  • 栄養素の補給

色素沈着をよくするには、炎症反応を治めるとこが特に重要です。その間にできることは多くあります。薬の他に、熱刺激、アーシングなど、セルフケアを含めて併用して行うことが望ましいです。炎症反応が治りつつあると、皮膚の触感や柔らかさの変化が起こります。それに次いで、栄養補給や血流を促すことを行うことで、より肌は元にもどりやすくなります。ぜひ、参考にしてみてくださいませ。

刺激を加える時期が大切

まずは炎症をゼロにすべし

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