体質改善の道のり:好転反応と湿疹、オンライン相談で見えた体のサイン

この会話では、質問者が抱える湿疹の悩みに対し、専門家がその原因と対処法を詳細に解説しました。

主な論点は以下の3点です。

  1. 好転反応の理解: 施術による急激な身体の変化は好転反応を引き起こし、特に体調が悪い時に出やすいと説明されました。日焼け後の皮むけや、神経の解放による一時的なかゆみも好転反応の一種です。
  2. 湿疹の原因: 湿疹はアレルギーだけでなく、体内の老廃物処理の滞り(うっ血性皮膚炎)が原因で起こることがあります。特に今年の暑さが長かったため、手足に老廃物が溜まりやすい状態にあることが指摘されました。
  3. 具体的な対処法: 薬での炎症抑制と並行して、老廃物を溜め込まない体作りと免疫力の向上が重要であると強調されました。具体的には、呼吸を意識した正しい姿勢を保ち、体全体の巡りを良くすることが好転反応の軽減に繋がると提案されました。

質問者は自身の体への理解が深まり、新たな視点を得られたことに感謝の意を示しました。

相談内容の確認

要約

質問者が治療院の県外在住であること、そして最も気になる点が「湿疹の出る部位」と「好転反応」の2つであることを専門家が確認しています。質問者は、整体後の体の反応に不安を感じ、それが好転なのか悪化なのか判断に迷っている状況です。


専門家: まずは県外からご相談いただきありがとうございます。今回、特に気になっているのは「湿疹の出る部位」「好転反応」の2点ということでよろしいでしょうか?

質問者: はい、その2点が特に気になっています。整体に通っているのですが、施術の翌日に腕に赤みが出たり、最近は首や巻き肩を治すストレッチをしたら、翌日には首がカピカピに乾燥して、数日後に剥がれ落ちる経験もあって。症状が良くなっているのか、それとも悪くなっているのか、好転反応で悪く見えているだけなのか、その区別がつかず、振り回されている感覚があります。

施術と好転反応の事前説明

要約

質問者が通っている整体院で、施術を受ける前に好転反応が出る可能性について説明があったことが確認されました。施術は主に自律神経を整えることをベースに行われているようです。


専門家: 承知しました。好転反応についてですが、施術を受ける前に、好転反応が出る可能性について説明はありましたか?また、どのような施術を受けられているのか教えていただけますか?

質問者: はい、初回施術時に「好転反応が出ます」と説明がありました。ただ、「なるべく出ないような施術をしていきます」とも言われました。整体院では、自律神経を整えるような施術だと聞いています。

好転反応のメカニズム:急激な変化と体調

要約

好転反応は、体が急激に変化した際に起こる反応であり、良い変化であっても一時的に悪化したように見えることがあります。特に体調が悪い時ほど、施術による変化のギャップが大きくなり、好転反応が出やすい傾向があります。好転反応を抑えるには、施術を受ける前に体調をある程度上げておく(ギャップを減らす)ことが有効です。


専門家: 好転反応は、体が急激に変化した際に起こる現象です。日焼けで皮がむけるのと似ていて、慣れていない状態から急に変化が起こると、体が大きく反応します。薬を塗って急に炎症を抑えた時にも、好転反応は起こりえます。

良い変化であっても、急激な変化は体にとって一時的に都合が悪いように感じられることがあります。特に体調が悪い時に施術を受けると、施術による変化のギャップが大きくなるため、好転反応が出やすい傾向があります。好転反応を抑えるには、施術を受ける前に、ある程度体調を上げておく(ギャップを減らす)ことが有効です。

質問者: なるほど、日焼けの例えは分かりやすいです。体調が悪い時に好転反応が出やすいというのは納得できます。昨日も整体を受けて、今日少し赤いのですが、それもそうなのかと。

好転反応としての「毒出し」

要約

本来の良い好転反応としては、おしっこや便が大量に出るなどの「排出反応(毒出し)」が挙げられます。これは体が老廃物を正常な経路で排出しようとする反応であり、このような排出がスムーズであれば、皮膚からの排出(湿疹など)が減り、好転反応が出にくくなる可能性があります。今年は特に暑さが長かったため、循環器に負担がかかり、手足に老廃物が溜まりやすい状態にあることが背景にあると説明されています。


専門家: 好転反応にはもう一つ、「毒出し」と呼ばれる反応があります。本来の良い好転反応としては、おしっこや便が大量に出るなどの排出反応が挙げられます。このような排出がスムーズに行われれば、皮膚から老廃物を出す必要が少なくなり、湿疹などの好転反応が出にくくなる可能性があります。

今年は特に夏が長かったため、循環器に負担がかかり、手足に老廃物が溜まっている人が多いです。老廃物が溜まった状態で手足の巡りを急に良くすると、汚れたものが一気に流れ出し、それが異物として関節などの詰まりやすい場所で炎症反応を起こすことがあります。まずは一呼吸置いて、呼吸がしやすい姿勢や作業を心がけることで、悪循環を断ち切ることができるでしょう。

質問者: なるほど。今年の夏から、今まで出たことのない足の甲や手の甲に湿疹ができ始めて、不思議に思っていたのですが、そういうことだったのですね。ありがとうございます。試してみます。

湿疹の出る部位と原因:内側の問題

要約

湿疹はアレルギーだけでなく、体内の異物処理や老廃物蓄積によっても引き起こされることがあります(うっ血性皮膚炎)。特に血の巡りが悪い場所に老廃物が溜まりやすく、炎症反応が起こりやすいと説明されています。特定の部位に繰り返し湿疹が出るのは、その部位に血が溜まりやすい、または負担がかかっているサインと考えられます。


専門家: 今年の異常な夏の暑さは、循環器に大きな負担をかけました。そのサインは、指の爪の付け根など、普段は痛くない場所が痛くなることにも現れます。これは老廃物が溜まっている証拠です。

炎症には「反応」と「症状」があります。体が硬い、色が変わるなどの「反応」は、すぐに出たり消えたりしますが、腫れや痛みといった「症状」になるのは、長期間にわたるか、非常に程度が高い場合です。

おそらく今年は、疲労や寝つきの悪さなどを含め、手足の先に老廃物が溜まり、そこで激しい炎症反応が起こり、それが一定のレベルを超えると炎症の「症状」として現れているのでしょう。

手の甲、特に親指の付け根あたりが赤くなって引いたり出たりを繰り返しているとのことですが、それは「血が溜まっている」ところに炎症反応が起きやすいからです。特定の関節に湿疹が出る場合は、その関節に負担がかかっている可能性があります。手の甲に広く帯状に出ている場合は、老廃物が溜まっている状態と言えます。

質問者: なるほど。そういうことですか。

炎症反応と症状の期間

要約

体の炎症反応は、湿疹、熱、捻挫による腫れなど、基本的に3日をピークに5日から1週間で軽減していくパターンがあります。もし3日経っても改善が見られない場合、炎症の原因が取り除かれていない可能性があると説明されています。炎症の「反応」は黄色信号、痛みなどの「症状」は赤信号に例えられ、根本原因を取り除かないと症状がぶり返すことを示唆しています。


専門家: 炎症の反応は、症状が出る前にまず消えます。薬を塗って表面の炎症を抑えても、関節など内側には届きません。老廃物の蓄積が原因であれば、それを排出し、溜まったゴミがなくなれば、今起きている炎症の反応は治まります。

基本的に体の炎症反応は、湿疹、熱、捻挫による腫れなど、3日をピークに5日から1週間で軽減していくパターンがあります。もし3日経っても改善が見られない場合、炎症の原因が取り除かれていない可能性があります。

炎症の「反応」は黄色信号、痛みなどの「症状」は赤信号に例えられます。薬などで赤信号だけを消しても、原因となる黄色信号が残っていると、すぐに赤信号に戻ってしまうのです。

質問者: 確かに、根本原因が取り除かれていなければ、またぶり返しますよね。首の乾燥も34日でマシになりましたが、それも炎症反応の期間だったのですね。

湿疹への対処法:薬と内側からのアプローチ

要約

湿疹に対して薬を塗ることは炎症を抑えるために必要ですが、これは皮膚表面へのアプローチであり、内側の原因には届かないと説明されています。そのため、薬で炎症を抑えつつ、並行して老廃物を流すためのマッサージや整体など、内側からのアプローチを行うことが重要です。薬で表面を落ち着かせた後も内側からのケアを続け、改善を確認しながら徐々に薬を減らしていくのが望ましい進め方だと提案されました。


専門家: 湿疹に対して薬を塗って炎症を抑えることは必要です。薬で炎症を抑えきれるレベルであれば、きちんと塗って皮膚を滑らかにするまで続けましょう。

ただし、薬は皮膚表面へのアプローチであり、内側の原因には届きません。そのため、同時並行で老廃物を流すためのアプローチが必要です。例えば、カッサのようなもので皮膚をこすると、血の巡りが悪いところは赤く浮き出ることがあります。それはまだ老廃物があるサインです。

皮膚がただれている状態では何もできませんから、まずは薬を塗ってある程度落ち着かせましょう。それでも赤みが残る場合は、まだ薬が必要ですが、並行して体の動きを良くしたり、巡りを良くしたりするケアを行い、カッサなどでこすっても赤みが出なくなってから、徐々に薬を減らしていくのが良いでしょう。

質問者: なるほど。薬と内側からのアプローチを両方やるということですね。そういう考え方は盲点でした。

内側からの炎症「うっ血性皮膚炎」

要約

血の巡りが悪く、外からのアレルゲンではなく体内の異物処理によって起こる炎症反応による湿疹は「うっ血性皮膚炎」と呼ばれます。これは湿疹が先に現れ、その後にかゆみが出るパターンであることが説明されました。一方、神経の問題など感覚的な問題でかゆみが先に出て掻いてしまうパターン(神経障害性掻痒症など)も存在すると指摘されています。


専門家: 血の巡りが悪く、外部からのアレルゲンではなく体内の異物処理によって起こる炎症反応による湿疹は「うっ血性皮膚炎」と呼ばれます。これは、湿疹が先に現れ、その後にかゆみが出るパターンです。

一方、神経の問題など、感覚的な問題でかゆみが先に出て掻いてしまうパターンもあります。これは「神経障害性掻痒症」などと呼ばれます。

質問者: なるほど、分かりました。

好転反応としての痒み:神経の解放

要約

整体などで神経の伝達を良くしたり、体の異常な緊張を解放したりした際に、一時的に強い痒みが出ることがあると説明されています。これは、感覚が麻痺していた状態から正常に戻る(敏感になる)過程で起こる好転反応の一つと考えられ、正座後の痺れに例えられます。体が緩んで感覚が良くなったと感じる場合は、好転反応としての痒みが出る可能性があると指摘されました。


専門家: 整体などで神経の伝達を良くしたり、体の異常な緊張を解放したりした際に、一時的に強い痒みが出ることがあります。これは、感覚が麻痺していた状態から正常に戻る(敏感になる)過程で起こる好転反応の一つと考えられ、正座の後に足が痺れるのと似ています。

施術の前後で、ご自身の皮膚の感覚や触り心地を比べてみてください。もし「すごく感度が良くなりすぎた」と感じたら、痒みが出やすい可能性があるため、注意が必要です。

質問者: なるほど。異常を解放する反応なのですね。正座の痺れに例えると理解しやすいです。

好転反応を減らすための対策と体調管理

要約

老廃物の滞留や処理能力の不足が好転反応(湿疹など)を引き起こしやすい原因であり、これを減らすためには老廃物を溜め込まない体作りと免疫力(体力)の向上が重要であると説明されました。日常的に呼吸を意識し、体が硬くならないリラックスした姿勢を保つことで、血行や神経の圧迫が改善され、体全体の巡りが良くなります。これにより体調のベースが底上げされ、施術による変化のギャップが小さくなり、好転反応が出にくくなると提案されています。


専門家: 老廃物の滞留や処理能力の不足が好転反応を引き起こしやすい原因です。これを減らすためには、老廃物を溜め込まない体作りと、免疫力(体力)の向上が重要です。体が本来の排出機能をしっかり果たせば、皮膚から出す必要が減ります。

また、日常的に呼吸を意識し、体が硬くならないリラックスした姿勢を保つことで、血行や神経の圧迫が改善され、体全体の巡りが良くなります。呼吸は1日2万回も行っているため、呼吸がしやすい姿勢を探すことが大切です。例えば、腰や背中に手を当てて、体が柔らかくなる位置を探してみてください。首も、顎を引いて後ろに持っていくと緩む位置があります。そこで深呼吸すると、より深く呼吸ができるはずです。それが本来の筋肉に力が入っていない良い姿勢です。

パソコン作業などで猫背になるのは仕方ありませんが、作業が終わったら意識的に良い姿勢に戻し、体を動かして緩めることで、硬さが定着するのを防げます。座る、立つ、歩くなど、どんな時も一呼吸置いて、呼吸がしやすい姿勢を作ることを習慣にすると良いでしょう。

椅子に座る際も、お尻を深くかけて背もたれにもたれることで、体の負担を分散できます。背もたれを使わない状態と比べて、背中や腰が柔らかくなるのがわかるはずです。この柔らかい状態で深呼吸すれば、顎も上がらず、呼吸がしやすくなります。

質問者: なるほど。そんなに難しく考えなくていいのですね。老廃物を溜め込まない体作りが大切だと。疲労や体力が落ちている時ほど、体に症状が出やすいというのは納得です。体調が良ければ肌も良くなるという大きな視点、ありがとうございます。

まとめと今後のアクション

要約

今回の相談で得られた「体調が良ければ肌も良くなる」という大きな視点、特に呼吸がしやすい姿勢を意識することの重要性が強調されました。普段から呼吸を意識し、体が硬くならないようにすることで、悪循環を断ち切ることができると説明されています。好転反応の期間(3日ピーク、1週間で軽減)を知っておけば、必要以上に心配せず、もし長引く場合は原因の見直しに繋げられることも示唆されました。今後、呼吸を意識した姿勢や作業を試すこと、そして専門家から送られるテキストや動画で内容を振り返ることが提案されました。


専門家: 体調が良い状態を保つことが、肌の状態を良くすることにつながります。どんな時も「呼吸」を意識してからスマホを見るなど、一呼吸置くだけで大きく変わるでしょう。

好転反応の期間(3日ピーク、5日から1週間で軽減)を知っておけば、必要以上に心配することもなくなります。もし3日以上長引くようであれば、気づかないところで負担や無理がかかり続けている可能性があるため、見直すきっかけになります。

今回は、呼吸がしやすい姿勢や作業を意識することが、悪循環を断ち切るために重要であることをお伝えしました。本日お話した内容は、この後テキストと動画でお送りしますので、ぜひ振り返りにご活用ください。

質問者: LINE、はい、しています。スタンプ送りました。ありがとうございます。新しい視点ばかりで、自分の体への理解が深まりました。本当にありがとうございます。

アトピーの原因について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」