顔に広がる湿疹の対処と治療方針

質問

顔のアトピーの質問

45歳女性です

3週間ほど前に顎の右側あたりが皮むけし始めた

赤みと痒みがあり、かくとどんどん皮がむけていって痛みが出ます

ワセリンを塗っても治らず、4〜5日前から阪大側もお同じようになる

一昨日くらいからは顔全体にヒリヒリとした痛みと、常に痒みがありとても辛いです。

口周りは赤黒くなってきてしまい、外にも出たくないです。

唇もずっと荒れています。

原因や解決方法などあれば、教えていただけると幸いです。

 

回答

顎に出るのは、食いしばりなどによる圧迫やそれに伴う鬱血(うっけつ)が負担になって炎症や痒みを引き起こすことが多いです。

ワセリンは皮膚の保護にはなりますが、皮膚よりも深い部分で問題が起きているので、炎症や痒みそのものの解消にはなっていなかったのかと思われます。

顔全体に広がってくるとのことなので、首が項垂れたり顔面に圧力がかかりやすい姿勢も日常からあるのかもしれません。

試してみるべきケアは、顔面を指圧やタオル越しにかっさをして圧力を抜く。蒸しタオルなどで血流を促す。顎を左右、前後に動かして歯軋りのしやすいように関節を動かすのも有効な場合が多いです。

顎周りに出る湿疹や痒み

湿疹は弱い組織や負担のかかる部分に出やすいです。

その部位が顔や顎であれば、外的または、内側からの負担が何かしらかかっていると考えます。

いかに4つほど挙げてみます。

顎周りに出る湿疹や痒み
  • 鬱血による炎症
  • 神経の絞扼による痒み
  • 摩擦や乾燥による痒み
  • ウイルス感染の可能性

鬱血とは、血液の滞りのことを指します。血液の回りが悪く滞ることで、老廃物の蓄積が起こります。それが慢性化すると炎症に発展します。問題が起きた部分の垂直方向に影響は反映されやすいです。皮膚であれば、内側から外側に向かって、湿疹や吹き出物のように反応が進むこともあります。痒みや痛みは、神経に問題があっても起こります。神経の問題は、神経そのものが締め付けや圧迫など障害を受けることが多いです。その他にも、周囲に血液の滞りがあると、漏電を起こしたように過剰に反応してしまうこともあります。皮膚そのもの負担は、、摩擦や乾燥によっても引き起こされます。昨今では、マスクによる不織布の摩擦での肌荒れが多いです。これらの刺激による症状以外としては、ウィルスによる問題もあります。その1つヘルペスです。免疫低下によってウィルスを抑えきれないと、湿疹や水疱のような症状が起こります。このように、皮膚以外によって、負担がかかると、痒みや痛みなどの症状が起こります。自然治癒の範疇で回復できれば期間と共に症状は治っていきます。しかし、一定期間を超えても広がったり、症状が鎮まらない場合は、薬をはじめとして、外部からの手立ても必要になります。大切なことは、それらの期間や体の反応を正確に認識することです。まずは、治し方が確立されている問題であれば、第一選択にすべきです。次は、これらの刺激のうち、ウィルスにまつわる問題を見ていきましょう。

薬やスキンケアの変化を観察

一定期間で変化をみて対策を変える

痛みを伴う湿疹の注意点

数ある肌荒れでもウィルス由来による湿疹は、他のものと区別して対応すべきものです。理由としては、治療法が確立しているので、選択肢が決まっているからです。まずは、起きている湿疹や痒みがウィルス由来のものなのかを区別するのが大切です。これに関しては医師の診断のもとに対応するのが一番です。その上で、早期回復や予防もセルフケアで可能なので、並行して対応するとより良くなっていきます。下記に、ウィルス性の特徴をあげていきます。

痛みを伴う湿疹の注意点
  • ヘルペスは痛みを伴う
  • ウイルス感染は特効薬がある
  • 免疫低下に伴い起こりやすい

上記のようなことに心当たりがある場合は、早めに病院へ受診しましょう。この問題は、体力が低下するとよく起こりやすいので、なんとなくの感覚でも掴める方が多いです。

時期や体調によって出やすい症状がある

季節性や自分の傾向を把握する

対策には優先順位をつける

最後に、ウィルス性の皮膚炎やその他の湿疹や痒みの予防と早期回復へ向けたケアをご案内させていただきます。

対策には優先順位をつける
  • 自然に治らないものとを区別する
  • 薬が必要なものは最優先
  • 体調や状態のケアはセルフケア
  • 炎症のピークは3日を目安
  • 皮膚の保護が最優先

一番大切なのは、自然治癒で良くなるかどうかの判断をすることです。1つの目安として、3日で症状が楽になっているかどうかです。炎症のピークはおおむね3日となって、その後はなだらかに治っていくとされています。この1つの期間が目安となります。次に、ウィルス性の湿疹とそれ以外を区別しましょう。医師との相談や診断の上で判断されます。それらの流れを踏まえた上で、顔にたまるそ老廃物の処理や圧力を減らすセルフケアも有効になっていきます。長引く場合の多くは、方向性が間違っています。体は良くなるようにできています。その自然治癒が最大限に発揮できる環境や体調に整えて、体を楽にしていただければと思います。ご参考になれば幸いです。

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