湿疹は痒みを感じるタイミングや湿疹の形を観察することで何が問題かは見えてきます。今回は膝の外側を例に考察していきたいと思います。
膝の外にある組織とは
膝の外側の組織と湿疹を併せて考えるとどの組織に負担がかかっているのかを確認することができます。
筋肉の硬さをみる
膝の外側には、大腿二頭筋と言われる筋肉があります。膝を曲げにたり捻ったりする筋肉です。この筋肉の形に湿疹が出ていれば筋肉の負担を疑います。形と伴って硬さも見るとより明確になります。
神経の走行を見る
ももや膝の外側には神経が通っています。この神経はお尻から爪先まで人繋がりに繋がっています。腿裏を通過する代表的な神経は坐骨神経です。この神経のラインに湿疹や緊張が出ていれば神経の問題を疑います。
軟部組織にも着目
膝周囲には筋膜や靭帯などの筋肉や神経以外の組織もあります。体や関節を繋いだり支持する組織です。この組織に重なって湿疹が出ていれば軟部組織への負担を疑います。
湿疹の形を観察することでどの組織に負担がかかっているのかが推測できます。次は、かゆみが出るタイミングからどんなことが負担になったのかを考察していきましょう。
膝の外が痒くなるとき
膝が痒くなる時はどんな時が多いのかを振り返ってみました。それは、歩き方や座り方による負担が多いです。
お尻を圧迫して神経の絞扼
座ることが多いとお尻を圧迫しやすいです。長時間椅子に座っていると同じ部分に負担がかかりやすいです。そんな時に坐骨神経が締め付けを受けやすいです。そんな時は、坐骨と呼ばれるお尻の骨で体を支えると良いです。
歩き方がガニ股による負担
歩き方の癖で膝の外側に負担がかかることがあります。その代表的な歩き方はガニ股です。膝が外に曲がって捻れている動きをします。同じ部分に負担がかかり続けることで湿疹やかゆみなどが起こりやすくなります。
ここまでで、どこにどんな負担がかかるかを解説してきました。それでは、上記のような負担がなぜ起こるのかを考えていきましょう。
膝の外にかかる負担
膝の外側に負担がかるのには理由があります。それは多くの場合癖が関係してます。
座り方の癖でお尻が潰される
坐骨で座れていないと、お尻を潰す座り方になりやすいです。そうする座り癖が継続すると神経が緊張して筋肉の強張りや神経の緊張が起こりやすくなります。
背中が硬くて反り腰
背骨が硬い場合は、腰だけをする癖があります。猫背の時にもこのような姿勢の癖が出やすいです。仰向けに寝た時も腰が反りやすい場合は要注意です。
骨盤が硬くてガニ股
骨盤や股関節が硬いとガニ股になりやすいです。その理由は股関節で行う捩れなどを膝や足首で行う負担がかかるからです。片足立ちで不安定になる場合はガニ股を疑います。
最後に、かゆみがあったときに注意すべきことをご案内いたします。
痒みを感じたときに注意すること
かゆみを感じてかいてしまう。その行為自体は問題ありません。むしろ通常の反応です。しかし、いくつかの注意事項を知らないと、そのまま膝の症状が悪化していきます。
傷があるまでかくか
傷ができるまでかいてしまう場合は、皮膚以外の問題を疑います。りゆは皮膚がすでに欠損してしまっているのに、かゆみが止まっていないからです。
かいて痒みが止まるか
かゆみを感じてかく。その反応で、感じていたかゆみが止まれば、かくという行為で問題が解決したということです。かゆみが止まらない、むしろ増してしまうケースは症状が悪化しています。
痒み以外に起きている変化
最後に、かゆみを感じた部分の変化を観察しましょう。皮膚のかゆみ以外に、硬さや暖かさなどをみます。硬ければ柔らかくします。冷たければ温めるなどしてかいて壊す以外のケアをすればそのかゆみは治りやすいです。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
湿疹は痒みを感じたタイミングをチェックします。湿疹の出ている部分を観察することで、さまざまなヒントが得られます。その上で、皮膚に傷があれば皮膚以外を疑うことが大切です。特に、外側は神経の問題が多いので、神経に関連する諸症状も一緒に観察してみましょう。
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