冬の気候の特徴
気圧が高くなる
気圧とは、体にかかる大気の重さのことです。一般的に高気圧だと空気の重くなり体は縮むように働きます。体に対しては締め付ける負担がかかりやすいです。常に体に一定の重さを受けているために、自覚がしにくいです。しかし、大気の変化は体に対しても大きく影響するものなのです。
湿度が低い
冬の気候では冷えるために空気が乾燥しやすいです。そのために、空気中の湿度が下がります。私たちの体も乾燥した空気の中にいることで、体の水分が抜けやすくなります。
気温が低い
気候の変化で一番自覚しやすいのが、この気温の低下です。冷えることで空気の水分量が低下して、より一層寒さを実感しやすいです。
このような気候の中で、私たちの体は、自律神経の働きによって活動しやすい状態を維持しようと変化します。しかし、その変化も著しく変わることで追いつかなくなることもあります。また、気温差が多い環境にいることで自律神経もい乱れやすくなってしまいます。例えば、室内と屋外の温度差です。室内では暖かい環境です。しかし、温める方法でエアコンを使っていれば、より強い乾燥の症状が起こりやすいです。このように、気候が変化する冬には、冬特有の負担が私たちの体にかかります。その変化に応じて適時対応することで体の症状が起こりにくくなります。
室内では、暖かくなる分、乾燥が強くなる
体に起こる変化とは
気圧が高い(緊張)
気圧が高いと、大気の重さが重くなり体に締め付ける負担がかかります。体は、そんな力に対して反発するように反応して硬くなりやすいです。気圧が高いことで、体は緊張しやすいです。また、緊張のために、体の筋肉や神経も興奮して硬くなってしまいがちです。そんな冬はいつもより首肩こりになりやすい時期でもあります。首肩こりが起こることで、血流が悪くなり、乾燥肌や感覚過敏、炎症などに発展する可能性もあります。
湿度が低い(乾燥)
皮膚は乾燥することで、かゆみを感じます。この冬時期の乾燥は、血流の悪さや水分不足だけではないのです。例えば、身につける衣類による静電気でも皮膚は乾燥してしまいます。他にもヒートテックのような皮膚の水分を吸い取り保温する肌着の影響でも乾燥を助長してしまうことがあります。感想と一言で言っても、気候だけでなく、自分の体や身につけるものでの影響もあるのです。
気温が低い(冷え)
冬で一番自覚しやすい気候の変化は寒さです。寒くなると体は強ばり緊張します。そのため、血流も悪くなって冷えによる症状が多くなります。血流の悪さと免疫低下でささくれやあかぎれ、霜焼けも発症しやすいです。また、冷えによって汗もかきにくくなると熱がこもりやすく、顔の赤みや首肩周りの湿疹も多く見られます。
このように、冬の気候で、私たちの体には多くの負担がかかります。そのため、自律神経が反応して適応します。それがうまくいかない場合は、症状を引き起こしてなんとか回復させようとします。それでは、どんな症状がどんな理由で起きるのかを、次に解説させていただきます。
消耗する気候の対策が必要
冬のアトピー症状
肌の乾燥は異物の除去として反応する
皮膚が乾燥すると皮膚を守るものがなくなります。そのため、異物が体の中に入ってしまうとかゆみという感覚によって異物を排除させようとします。他にも、バリア機能が破綻した皮膚は、体を守るために、血液を皮膚表面へ集めて臨戦態勢を作ります。乾燥した皮膚でも、血液が集まることでいつでも対応できるようとの働きがけです。
冷えのぼせは大切な部分へ血液を集める
体が緊張して血流が悪くなると、末端の血管が収縮して血の巡りが悪くなります。末端の血液は行き場をなくして活動している部分へ分散します。また、冷えることで、体は大切な部分を守ることを優先して体の中枢や内部へ血液を集めようとします。これらの働きから、体の内側や脳がある頭に血液が集まり赤ら顔などになりやすいのです。血液が集まった部分は、うまく還流していれば良いのですが、必要以上に血液が集まることで、炎症や乾燥などを引き起こしてしまいます。
守るための筋肉の強張りが負担になる
寒い時には、筋肉を震えさせて熱を産生します。また、寒さで緊張すると体を守るために強張りが起こります。これが長期に渡り起きたり、過剰に反応していると、体には返って負担となります。硬くなった体は、血流の悪さから乾燥や鬱滞、神経の絞扼などを引き起こして、炎症やかゆみに発展していきます。
神経の緊張が感覚に障害をもたらす
体が硬くなることで、神経が締め付けられることがあります。本来は違和感など感じて無意識に強張りを解消します。しかし、寒さのために感覚が鈍感になると、いつのまにか神経に障害が起きてします。神経が締め付けられることで、筋肉の強張りや感覚過敏など起こり、かゆみや乾燥、炎症などに繋がります。
水分不足で省エネモードになる
冬の時期は、冷えや乾燥で水分の消耗が多くなります。寒いことで水分補給がうまくいかないと、いつの間にか脱水になります。脱水になると、気だるさや乾燥が起こりやすいです。また、体の水分不足は、体の水分を再利用しようと省エネモードになります。体の代謝が低下して、排泄能力も落ちるので、老廃物も蓄積やすくなり、痒みの原因を蓄積してしまいます。
冬の時期は、このような変化が起こります。今体で起きている状態を理解できれば、必要に応じた対処を行うことができます。
皮膚の症状以外にも問題は起きている
冬のアトピー対策
スキンケアは基本
冬の時期は冷えと乾燥が強いので、皮膚を守るためにスキンケアはできるだけすることが良いです。ただし注意が必要な場合は、汗をかけない人です。熱がこもってかゆみやすくなります。このような方がワセリンを塗ると、余計に熱が内側に籠るために強くかゆみを感じやすくなります。まずは、局所的に温めてもかゆみが出ないかを確認しましょう。その上で、入浴中にかゆみが出ないかを段階的に確認しましょう。
緊張と強張りをまず緩める
冬のケアでは、緊張でこわばって巡りが悪くなる順番が多いです。ですので、首肩こりや筋肉の強張りをまずは解消させると良いです。そうすることで、血流が悪いことでのかゆみも緩和されやすいです。
巡りをよくして保温
最後に、温めたりかっさなど使用して、体の巡りを促すケアをすると良いです。全身の問題と並行して、かゆみを感じやすい部分の対処も行うことで、良い状態を保ちやすくなります。
環境の変化で優先順位が変わる
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
冬は気候の影響で消耗しやすい時期です。そのため、皮膚の症状とともに体には問題が起きることが多いです。問題が多いからこそ、何かいいと言われるケアを試しても、思ったような変化が出にくかったりもします。だからこそ、スキンケアを基本として強張りを取るのが有効となります。ぜひ、試してみてくださいませ。
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